(2021.5.2 Vatican News Linda Bordoni)
聖母月に入って最初の日曜の2日、教皇フランシスコは正午の祈りで、毎日のロザリオの祈りの中で軍事紛争に苦しむミャンマーの人々のために、早期の平和回復へ聖母マリアに取り次ぎを願うよう、世界の信徒たちにお求めになった。
ミャンマーでは、2月1日の軍事クーデター以後、民主政治回復、平和回復を求める市民たちへの軍の治安部隊による武力弾圧で、800人近くが殺され、数千人が逮捕、拘禁されている。
こうした事態に対して教皇は、「この国の困難と危機の時に、私たち1人ひとりが聖母マリアに顔を向けます。そして、聖母マリアに主への取り次ぎをお願いしましょう。ミャンマーの平和回復に責任を持つすべての人々に、話し合い、和解し、そして平和の道を歩むことができるよう努めることを」。
教皇はこの国の指導者たちに、対話に参加するよう繰り返し呼びかけ、和解を祈ってきたが、いまだに平和への展望は見えないことに、深く心を痛められ、世界の信徒、そしてすべての一人、祈りに参加するよう求めておられる。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)