☩教皇、「ロシアとウクライナの戦争捕虜交換の促進にバチカンは協力する」と改めて言明

File photo of a former Ukrainian prisoner of war reacting after a prisoner exchangeFile photo of a former Ukrainian prisoner of war reacting after a prisoner exchange 

  教皇フランシスコは12日の「主の昇天の主日」の正午の祈りで、ロシアとウクライナの捕虜交換を改めて訴え、バチカンとしてそのために協力する用意があることを確認された。

 教皇は、昇天された主が「私たちが自由になることと、解放されることをお望みになっている」としたうえで、両国の関係者全員に対し、「特に重傷者や病気の人々のために、あらゆる努力を求める用意」が出来ていると述べ、さらに、「ウクライナで、パレスチナで、イスラエルで、ミャンマーで、平和を祈り続けましょう… 平和を祈りましょう!」と世界の人々に呼びかけられた。

 教皇はこれまでも様々な機会に、世界中で行われている戦争で捕虜となった人々の交換、解放を呼びかけておられる。

 今年の復活祭の「ウルビ・エ・オルビ」のメッセージでは、「私の思いを、特に、イスラエル、パレスチナ、そしてウクライナをはじめとする世界中の多くの紛争の犠牲者たちに捧げます。復活したキリストが平和の道を開いてくださいますように。 国際法の原則の尊重を求め、ロシアとウクライナの間ですべての捕虜が一般的に交換されることへの希望を表明します」とされた。

 4月17日の一般謁見では、「聖地、パレスチナのことを考えましょう。 イスラエルのこと、殉教したウクライナのことを考えましょう…主 が彼らを解放してくださいますように。そして捕虜となり、拷問を受けている人々が思い浮かべます。 人間の尊厳を傷つける多くの種類の拷問と、拷問を受けている多くの人々について考えてみましょう… 主がすべての人を助け、すべての人を祝福してくださいますように」と祈られている。

 また先に出された2025年聖年を公式に布告する勅書でも、困難な状況で暮らす人々に希望を与えるための緊急の呼びかけを行い、「聖年の間、私たちは経験している兄弟姉妹たちにとって、具体的な希望のしるしとなるよう求められています…  自由を奪われ、拘留とその制約の厳しさ、愛情の欠如、そして多くの場合、自分の人格に対する敬意の欠如を日々感じている囚人のことを思い浮かべ… 世界のどの地域でも、信者、特に司祭は、刑務所にいる人々に尊厳のある扱いがされ、人権が尊重されることを強く求めるすべきです」と願われた。

 

 ウクライナ・ギリシャ・カトリック教会の首長スヴィャトスラフ・シェフチュク首位大司教は、5月5日のユリウス暦・復活祭に向けたメッセージで、教皇の訴えを受ける形で、「捕虜交換は、私たちにとって必須のこと」と述べ、女性兵、医療従事者、司祭の3つのカテゴリーの捕虜の釈放をロシア政府に要求した。首位大司教によると、現在ロシアにはウクライナ人の軍人約8000人、民間人約1600人が拘束されている、という。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2024年5月12日