(2024.10.15 バチカン放送)
アッシジの聖フランシスコの『太陽の賛歌』の作詞から800年を記念した文化的催しが15日、ローマの在バチカン・イタリア大使館で行われ、教皇フランシスコがこの催しにメッセージを寄せられた。
メッセージで教皇は、称賛すべき催しに喜びを表されながら、「持続可能で統合的な発展の促進において、被造物に対するいたわりへの関心を深め続ける必要」を強調。
アッシジの聖フランシスコが晩年に記した『太陽の賛歌』の「8世紀の間、鼓動し続けるその祈り」の中には、「被造物のあらゆる恵みを賛美する、偉大な教えがあります」と述べられた。
そして、多くの試練に苦しむ今日の社会において「希望の道具」となるように、関係者らを励まされた。
この催しは、「第24回世界イタリア語週間」(2024年10月14日-20日)の行事として、同大使館の主催で、教皇庁の協力のもとに開かれた。教皇庁文化評議会(現在の文化教育省・文化部門)元議長ジャンフランコ・ラヴァージ枢機卿、イタリアのリンチェイ国立アカデミーのロベルト・アントネッリ会長らが『太陽の賛歌』をめぐる講演を行ったほか、バチカン図書館に保管される13世紀の典礼書の、聖フランシスコが「小鳥への説教」を行う場面と、「聖痕」を受ける場面が細密画(ミニアチュール)として描かれたページが展示された。
アッシジの聖フランシスコが『太陽の賛歌(被造物の賛歌)』を作ったのは、1224年頃とされている。
(編集「カトリック・あい」)
(左・小鳥に説教する聖フランシスコ アッシジ=聖フランシスコ大聖堂の上部聖堂)