☩「若々しい勇気を出し合い、前進しよう」-ローマ教区の叙階40年以上の司祭たちに

教皇フランシスコとローマ教区の司祭との集い 2024年5月14日 ローマ、サン・ジュゼッペ・アル・トリオンファーレ教会教皇フランシスコとローマ教区の司祭との集い 2024年5月14日 ローマ、サン・ジュゼッペ・アル・トリオンファーレ教会 

(2024.5.14  バチカン放送)

 教皇フランシスコは14日、ローマ市内の教会でローマ教区の叙階40年以上の司祭たちとの集いを持たれ、祈りに続くあいさつで、「『記憶の証し人』となり、若々しい勇気を出し合って、皆で前に進みましょうい」と励まされた。

 集いは、バチカンに近い、ローマ市内トリオンファーレ地区の聖ヨセフ教会(サン・ジュゼッペ・アル・トリオンファーレ)の司祭館で行われ、ローマ教区で働く、叙階40年以上の司祭らおよそ70名が参加した。

 意見交換では、ローマ教区とその小教区における取り組みなど、司牧的テーマが中心となり、教皇は、「小教区の主任司祭と、社会の中で司牧する司祭たちの奉仕の価値」を強調。「『群』を率いるためには『優しさ』が必要。人々は司牧者の優しさを知る時に、近づいて来ます」と話された。

 さらに、「赦しの秘跡や、教区の巡礼聖堂における仕事」なども意見交換のテーマとなり、高齢の司祭たちの問題として、「人々の間で長年奉仕した後の孤独」「変化に対応するための苦労」「祈りによって克服する苦悩」「神に対する愛の思い出」「聖母への子としての愛」などが取り上げられた。

 教皇は、「高齢の司祭と若い司祭との絆の重要性」を繰り返し説かれた。

 約2時間の対話の終わりに、教皇は参加者らに感謝を述べ、これからも祈り続け、教会を導き見守って欲しいと願われた。司祭一人ひとりに挨拶された教皇は、初聖体を準備する70人の子どもたちや、近くの聖ヨセフ学園の生徒約100名、そして数百人の信者たちともお会いになった。

 ローマ教区の声明によれば、このところ行われていたローマ教区内のブロック別訪問を完了された教皇は、今後は叙階年数ごとにグループに分けながら、司祭たちとの出会いを継続されるという。

(編集「カトリック・あい」)

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2024年5月15日