戦闘再開後、ガザ地区北部から上がる煙 2023年12月3日 (ANSA)
(2023.12.3 バチカン放送)
教皇フランシスコは3日、待降節第一主日の正午の祈りで、パレスチナのガザ地区における戦闘再開がもたらす状況を憂慮し、新たな停戦合意の必要を強く訴えられた。
正午の祈りの後半に行われた教皇のアピールは、国務省のパオロ・ブライダ師によって代読された。
その中で、教皇は、戦闘を再開したイスラエルとハマス間の深刻な情勢を憂慮され、「停戦を延長しないことは、すなわち死と、破壊、困窮を意味します」と批判。
多くの人質が解放される一方で、まだガザ地区にはたくさんの人質がいることを指摘された教皇は、家族との再会に希望の光を見出したこれらの人質と家族たちに思いを寄せられた。
そして、ガザの人々の大きな苦しみ、必要最低限のものも欠けたその状況に言及しつつ、「すべての当事者が一刻も早く新しい停戦合意に到達できるよう、また武器に頼らない異なる解決法を見出し、平和への勇気ある道を進むことができるように」と祈られた。
(編集「カトリック・あい」)