☩「待降節に、イエスの誕生を祝う心の準備をして」と教皇—17日に87歳の誕生日

 教皇フランシスコが17日、87回目の誕生日を迎えられ、世界中から誕生日を祝う声が殺到する中で、信徒たちに「今の待降節に、イエスの誕生を祝う心の準備をするように」と勧められた。

 毎年の行事として教皇はこの日、聖マルタ診療所の医療支援を受けている子供たちとその家族との集まりを持ち、誕生祝いのケーキをプレゼントされた後、「ハッピーバースデー」を共に歌われた。

 聖マルタ診療所は 1922年に教皇ピオ11世によって設立され、困窮者の子供たちや家族に医療支援を提供してきた。バチカンの教皇公邸の目と鼻の先にある。Birthday cake for Pope Francis

  教皇は子供たちとその家族に、誕生日のお祝いをしてくれたことに感謝を述べ、 また、今の待降節に、キリスト教徒として、イエスの誕生を祝う心の準備をするように勧められ、 「私たちは来週に迫ったクリスマスという素晴らしい祝宴に向けて準備を整える必要があります… それは、イエスが私たちの中に来られた時のことを思い起す祭りです」と語られた。

 また教皇は、バチカンのパウロ6世ホールに集まった子供たちと家族に対して、「目を閉じて、今年のクリスマスに、イエスさまに、どんな特別な恵みをいただきたいか、考えるように」と呼びかけられた。 そして、 「皆さん、よいクリスマスがあるように。あなたの顔に微笑みを浮かべ続けてください。そうすれば、主はあなたが望むすべてを与えてくださいますに。 ありがとう!”と呼び掛けられた。

 イタリアのセルジオ・マッタレッラ大統領も教皇に誕生日を祝うメッセージを送り、「お達者で、実りある教皇としての職務をお続けになられるよう、心から願っています」と述べた。 イタリアの司教団は、教皇の誕生日の機会に、改めて戦争で引き裂かれた世界の平和を祈り、 「それが、私たちの教会にとって最高の贈り物になると信じています… 私たちは、あなたと共に、戦争、憎しみ、無知、偏見の文化を克服する平和の職人になることを希望しています」とあいさつを送った。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2023年12月17日