☩「ガザの住民救済にあらゆる方法で緊急支援を」教皇、正午の祈りで

(2024.6.9 バチカン放送)

 教皇フランシスコは9日バチカンで行われた正午の祈りで、パレスチナ・ガザ地区の住民に対する緊急の人道支援を国際社会に呼びかけられた。

 11日にヨルダンでガザの人道状況をめぐる国際会議が開かれることに言及された教皇は、ヨルダン国王と、エジプト大統領、国連事務総長が召集したこの会議を和平にとって重要なものと位置付け、「戦争に苦しむガザ住民を救済するために、あらゆる方法を通して、緊急に行動するように」と訴えられ、「人道支援は必要な人に届かなければならない。誰一人それを妨げることはできません」と強調された。

 また、教皇は前日8日、イスラエルの故ペレス元大統領、パレスチナのアッバス大統領、エキュメニカル総主教バルトロメオス1世と共にバチカンで行われた平和のための祈りの集いから10年が経過したことを取り上げ、「あの出会いは、手を握り合うことは可能であり、平和を作ることは、戦争をするよりもより大きな勇気がいることを証しするものでした」と回想された。そして、当事者間で進行中の交渉について、「たとえそれが容易ではないとしても、すべての前線における停戦と人質の解放のための和平提案が、パレスチナとイスラエルの人々の善のために一刻も早く受け入れられるように」と願われた。

(編集「カトリック・あい」)

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2024年6月10日