・Sr.阿部の「乃木坂の修道院から」⑳聖書から元気をもらい、巷でイエスと出会いながら、新年も命いっぱい生きて行こう!

   謹賀新年!

 冬のクリスマス、やっぱりいいですね。新年を祖国で迎え、主の摂理に感謝しております。

 神様が人となって誕生された出来事に、ことさら感動するクリスマスを味わいました。「言(ことば)は肉となって、私たちの間に宿った」(ヨハネ福音書1章14節) - 神が見ることができる存在になられた。「あなたがたは、産着にくるまって飼い葉桶に寝ている乳飲み子を見つける。これがあなたがたへのしるしである」(ルカ福音書2章12節-羊飼いたちは「乳飲み子を探し当てた」(同16節)との福音の言葉が身近かに感じられ、これまでに出会った人々が止めどなく脳裏に浮かんできました。

 歩道橋階段下や公衆電話ボックスに横たわる真っ黒い手足のおじさんたち、早産で死んでしまった赤ちゃん、末期のエイズ患者さん達、ホームの寝たきりの病人、希望の洗礼を受け出所し日本に帰る寸前亡くなり火葬場で見送った人… タイでの30年の間に出会い、関わった人々が、飼い葉桶のイエス様と重なり合って思い浮かびました。

 神様がベトレヘムに誕生され、人としての命を生きて慈愛を示され、「この最も小さな者の一人にしたのは、すなわち、私にしたのである」(マタイ福音書25章40節)と教えてくださり、ご自分と同一視されたから…。喜び悲しみ、痛み飢え渇き、人々に触れ癒されたイエス様、人となられた神様、すごいことです。これぞ正にAnazing Grace !です。

 垢まみれに汚れた人々に触れた自分の手が、イエス様に触ったようでした。私を見つめるきれいな輝く目、胸の中で今も星のように光っています。出会ったその日はルンルンで本当にうれしかった。

 「神が私たちを愛し、私たちの罪のために、宥めの献げ物として御子をお遣わしになりました。ここに愛があります」(ヨハネの手紙1・4章10節)。

 ご降誕の出来事は、天地創造の神様の一番の傑作だと思います。神様が赤ちゃんになって誕生、それもお母さんのマリア様から、ヨゼフ様に守られて… 心憎い神様のなさり方、なんともうれしく、胸が熱くなりますね。聖書の物語をじっくりと味わって元気をいただき、巷でイエス様と出会いながら、2026年を命いっぱいに生きていきましょう。

(阿部羊子=あべ・ようこ=聖パウロ女子修道会会員)

(「カトリック・あい」:聖書の引用は「聖書協会・共同訳」による)

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2026年1月7日