・Sr.阿部の「乃木坂の修道院から」⑲親しい僧侶との語らいを思い起しつつ…救い主イエスの誕生を祈る

 タイから帰省して長崎を訪れた折は必ず、筑後町の日蓮宗本蓮寺の山田完修ご住職を訪ね、熱き語らいの時を過ごしました。修道の道を歩む者として励ましをいただき、タイでの宣教のために「あなたのイエス様を知らせるために使ってください」と、幾度かドル札をご寄付いただくこともありました。アジア仏教界で役職を持っておられ随分旅行もなさったようで、タイの話もなさいました。

「阿部さん、あなたの神様は素晴らしい、相対して話し合うことができる」と、ご自身の神仏との関わりを話してくださいました。両の掌を立て、ゆっくりぴつたり合わせて合掌し「人と人は手を合わせ、共に助け合って生き、畏れ敬う心を持たねばなりません、一緒に働きましょう」と固い握手を交わしました。

 9年間の長崎勤務は、私の人生の貴重な出会いと体験の日々、信仰の根を深く日本の地に下ろさせてくれました。もちろん50 年のそれまでの人生の体験を含め、後の30 年のタイでの宣教の活力となりました。来し方に思いを馳せると感謝感動で胸が熱くなります。

 無作為に選ばれ宣教ビザが停止になり、総長から「あなたの祖国に帰っていいでしょう」と言われ、昨年4月、日本に戻りました。考えても見なかった出来事でしたが、神の摂理を実感し、新たな気持ちで自国の福音宣教に励んでいます。

 確かに、日本に帰って山田完修先生との約束を益々大切に感じるこの頃です。AI デジタル化、益々能率第一の社会になっている都会に住んで、タイの人々の神を畏れ敬う素朴な空気が懐かしく羨ましくも感じています。人間の魂が呼吸し羽ばたく祈りの次元を深くする事こそ、宣教者の普段の勤めだと強く感じています。見えないけれど確かに在るお方、イエスが人の世に誕生し生きて示して下さった慈しみ深い父なる神様、信仰の目で見つめ、掌を合わせ合掌しクリスマスを迎えたいと思います。

 皆さんの心に、愛と平和と喜びの救い主イエスの誕生を心よりお祈りいたします。

 Feliz Navidad!合掌!

(阿部羊子=あべ・ようこ=聖パウロ女子修道会会員)

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2025年12月4日