・Sr.阿部の「乃木坂の修道院から」⑱女子パウロ会は本を通じた福音宣教に挑戦を続ける!

 「読ませたくない本、汚い本を売るのは嫌だ」と、本屋勤めを辞めてしまったが、やっぱり本が好き。「良い本を自分で選んで売る本屋をやろう!」。

 そう決心して書店を開き、営業している方に出会ったことがあります。女子パウロ会の新刊を紹介し、取次経由で委託配本の交渉に回っていてる折でした。樽を台に使った喫茶コーナー、腰かけて本を読むコーナーもあり、素敵な本屋さんでした。女子パウロ会発行の本も選ばれて並べてあり嬉しかったです。

 「シスターのパウロ書店には、読みたい本がずらっと並んでいて探さなくても良いですね」とお客さんに言われたことがあります。それはそうです。人の幸せと成長向上を願ってGood News福音を提供する宣教のセンター、元気にしてくれる感動本いっぱい揃えてありますから。

 ところで、タイに派遣されタイ語を学びながら、宣教の先輩方を訪ね導きを仰いだことがありました。

 「シスターたちの宣教で、タイでは生きて行けないよ」と言われ、励ましどころかキックショック受け、内心「よぉ〜し、派遣された使命でしっかり生きて行く、主が必ず導いてくださる

と奮起しました。30余年前、デジタル化以前、まだ印刷媒体が主流の時代でした。

 確かにタイ人はあまり読書が好きじゃない、むしろ視聴覚。でもタイの子供や若者に日本の漫画は大人気で、コミック「ベンハー」の翻訳出版から始め、「クォヴァディス」

「聖書漫画」など 、素敵なinstrumental CD、DVDも次々に発行し、好評でした。遠方まで出かけて、普及に力を入れました。総本部からの設立資金を大事に使いながら、タイの人々に喜ばれ役立つ「心の糧」をどんどん産み出しました。

 当時、既にマルチメディア、ペーパーレスが始まっていましたが、電波も届かない電気もない山岳地帯の僻地にも、漫画「ベンハー」は届けられて行きました。多くの方の援助協力でしっかりと生きて現在に至っています。主のお導きと恵みに感謝と賛美です。

 スマホ、ウェブ、電子ブック、オンライン化が急速に進む中でも、タイ人好みの読書が普及、読書率が一気に上昇している昨今です。第12 回総会を終え、女子パウロ会は挑戦続け、福音宣教に励む覚悟です。愛読者の皆さん、お祈りの熱き声援、お願いいたします。

 (阿部羊子=あべ・ようこ=聖パウロ女子修道会会員)

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2025年11月4日