・教皇フランシスコを心からお迎えするために…若干のヒント

  教皇フランシスコの11月来日がようやく正式発表されましたが、精神面も含めて準備の期間はあと2か月しかありません。具体的な準備に携わっておられる方々はご苦労様ですが、私たちに何ができるでしょうか。

 菊地・東京大司教が先日、教皇が10月を「福音宣教のための特別月間」と定められたのに合わせて、福音宣教への新たな熱意を教会内に生み出すような、個々の信徒のためのいくつかの提案をされています。

  それは ①10月中の主日のミサの共同祈願に意向を加える

            ②教皇フランシスコの著作、メッセージなどを分かち合う

      ③「世界宣教の日」(10月20日)のカテドラルでの晩の祈り(午後5時)を聖体礼拝を伴う晩の祈りとする

          ④東京教区にゆかりのある信仰の先輩と出会う巡礼 ⑤アジアの教会同士で祈り合うプログラムへの参加、などです。

 このうち②教皇フランシスコの著作、メッセージなどを分かち合うーのための、若干の材料をご紹介します。

 まず、この「カトリック・あい」のご活用をお勧めします。「カトリック・あい」は2016年10月に創刊しましたが、その狙いの一つが「日本になかなか十分に届いていない教皇のメッセージを、可能な限りタイミングよく、きちんと届けること」でした。具体的に言えば、教皇が毎週、主日の正午の祈りの中でなさっている説教、そして水曜の一般謁見の際の講話を、ほぼ同時に、全訳あるいは抄訳として掲載することを創刊以来続けています。

 また、教皇の出されている使徒的勧告、シノドスの動きなども時機を失することなく、”新鮮”さを失わないように、速やかに、できるだけわかりやすく、正確な日本語訳、概要を掲載することに努めています。これらは、創刊時から現在までのものを、全て検索してお読みになることができますので、すでに目を通されておられる方も含めて、是非、お役立ていただければ、と思います。

 タイミング、と言えば、まさに9月13日の教皇来日の正式発表の直前、10日に「カトリック生活」(ドン・ボスコ社)の10月号が発行されました。「新しい時代を築く教皇フランシスコ」をテーマにした特集がされています。記事は「新しい時代の教皇」(阿部仲麻呂)「教皇の祈りの世界ネットワーク」(柳田敏洋)「教会の現在と未来へー教皇の若者に対する強い期待」(南條俊二)「教皇のダイナミズム」(戸口民也)など。サンパウロなどキリスト教系の書店で一冊200円+消費税で販売中です。

 また、教皇就任直後に出版され、「教皇の今を理解するために必携の書」と好評を博し、現在も大手書店に置かれている「教皇フランシスコの挑戦-闇から光へ」(ポール・バレリー著、南條俊二訳)も、10月初旬に新装版として出版される予定です。本文は初版と変わりませんが、訳者あとがきで、教皇が就任されてから現在までの軌跡、問題、展望などを追加執筆しています。改めてお役立ていただければ幸いです。

 11月に教皇をお迎えする心の準備を進めましょう。教皇フランシスコが健康で、活力あふれる旅をなさることができますように!

(「カトリック・あい」南條俊二)

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2019年9月14日