「なぜ「神」なのですかー聖書のキーワードのルーツを求めて」南條 俊二著、燦葉(さんよう)出版、2011年6月8日初版
著者は、「カトリックあい」の代表で、読売新聞の経済部記者、ロンドン特派員、論説委員などを務め、半世紀以上もジャーナリストとして活動している。
本書によれば、著者は、カトリックの洗礼を受けて間もない頃、同じ高校山岳部の友人と冬山に登り、途中で道に迷って、下山中に日暮れになったしまったことがあった。その時、不思議な体験をした。体験の中身については、ネタバレ防止のため、是非本書をお買い求めていただきたいが、この体験が本書執筆のきっかけとなったという。
本書は、天地を創造された「神」の表記についてのルーツを巡る思索の旅である。旧約聖書では、モーセから尋ねられて、「わたしは「わたしはある」という者である」とお答えになった。それなのに、なぜ「神」が使われているのか。「神」の表記が使われるとどのような問題があるのか。どのような表記がふさわしいのか。
故森一弘カトリック司教の推薦の言葉が本書の帯に以下のように書かれている。
「『神』はふさわしい呼び名なのか!!「少年期に抱いた問いを熟年の今、解き明かす、既成宗教のあり方に疑問を持つ方々に、一読を勧めたい」
司教様が一読をするよう勧めておられる本というのは、寡聞(かぶん)にして知らない。是非一読を。