今年、ミレニアル世代(誕生年が1981年以降で2000年代で成人または、社会人となる世代)の最も若い「スニーカーの聖人」が誕生する。
カトリックで言う聖人は、亡くなった後に与えられる最大の名誉で、賞の性格が異なるものの、生前に与えられるノーベル賞よりもはるかに格が高い。今年2025年、1991年生まれで、2006年15歳の時に、白血病で亡くなった福者カルロ・アクティス氏が聖人の位に列せられる予定になっており、ミレニアル世代生まれが聖人になるのは今回が初めてという。
以下は、ウィキペディアやCNN等より引用。
福者カルロ・アクティス氏は、1991年に英ロンドンで生まれ、幼少期にイタリア人の両親、アンドレア・アクティスとアントニア・サルツァーノとともにミラノに移住。彼は、どこにでもいる若者で、スニーカーをはき、ジーンズやスウェットシャツを着用し、「スーパーマリオ」や「ポケモン」を楽しむゲーマーであった。「歴史上初めて、ジーンズやスウェットシャツを着た聖人」、「スニーカーの聖人」となる予定である。
彼は、独学でプログラミングを学び、『現代社会において教会に来る人が少ないのはご聖体のうちにイエズス・キリストが現存することを信じない人が多いからだ』と考え、9歳の時にご聖体の奇跡の研究に着手し、世界各地で発生した「ご聖体の奇跡」を収集したウェブサイトを誰の力も借りずに自力で立ち上げ」(カトリック・アクション同志会公式ホームページより引用)、コンピューターの技術を使ってカトリックの信仰を広めたことで「神のインフルエンサー」の異名を取った。
また、両親が離婚したクラスメートを支えたり、いじめられている障害のある仲間を擁護したり、ミラノの路上生活者に食事や寝袋を提供する活動も行っていた。聖体の秘跡への賛美と聖母への崇敬が深く、毎日ミサに参加し、ロザリオを唱えていた、という。
2006年10月に白血病を発症。病気の苦しみを教皇と教会のために捧げ、同月モンツァのサン・ジェラルド病院で死去。ミラノのサンタ・マリア・セグレタ教会で葬儀が行われ、遺体は埋葬された。12年後、聖人の位に上げるのにふさわしい人かどうかを調べるために、2019年1月に遺体が発掘された。この時、聖人と認定される人がそうであるように、防腐剤等の死後の処置を施していないのに、遺体が腐敗せず、現在は、アッシジのサンタ・マリア・マッジョーレ教会で、そのご遺体を見ることができる。
ところで、聖人の位に上げてもらうためには、死後2つの奇跡が必要で、アクティス氏の最初の奇跡は、ブラジルの7歳の少年が亡きアクティス氏のTシャツに触れた後、難病の膵臓疾患から回復したことである。これが奇跡であると教会に認められ、アクティス氏は2020年に列福され福者となった。もう一つの奇跡は、頭部の外傷から脳出血を起こしていたイタリア・フィレンツェの大学生を癒したことが、教会により第二の「奇跡」と認定された。
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