(2026.2.26 カトリック・あい)
カトリック中央協議会が26日のホームページで、3月6日「性虐待被害者のための祈りと償いの日」に向けたメッセージを、司教団の「子どもと女性の権利擁護部門」担当の森山信三司教名で掲載した(メッセージの日付は、なぜか2月1日になっている。メッセージは、昨年までは司教団の代表である司教協議会会長名で出していた。担当司教名にしたのは、司教団全体の取り組みを個別司教の判断に任せたからなのだろうか。
担当司教の部門名は、バチカンの教理省に置かれた担当委員会が「minor(未成年・弱者を意味する)保護委員会」という名称になっているが、日本の司教団はいまだに「子どもと女性の権利…」としたままだ。それ以外の「成年弱者」の性的虐待被害者は対象にしていない、と思われても仕方あるまい。また、2月26日になって掲載された「祈りと償いの日」ページには、各教区のこの日に合わせたミサや講演会などの行事は全く掲載されていない。
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(2026.2.26 中央協議会)
2026年「性虐待被害者のための祈りと償いの日」にあたって
日本の教会では、教皇フランシスコの意向に従って「性虐待被害者のための祈りと償いの日」を四旬節・第二金曜日を祈りと償いの日と定め、2026 年にあっては、来る 3 月 6 日がこの日にあたります。
四旬節は償いと回心の時ですが、この日を教会全体として、罪を償い、特に性被害に遭った方々のために祈り、またその方々の尊厳が回復されるように尽くす決意をするのです。
最も弱い立場にある人々を守ることがイエスの生き方であるにもかかわらず、教会の指導的立場にある聖職者が過ちを犯し、被害者の方々を深く傷つけました。日本カトリック司教団として、そのことを真摯に受け止め、被害を受けた方々に心より謝罪いたします。
と同時に被害を受けた方々の傷を少しでもいやすために、教会内外のいわゆる外部専門家の方々とも協力し、ふさわしく対応していきたいと思います。
「信頼が失われることで最も苦しめられるのは、もっとも弱い立場の人、保護を必要とする人です。教会が信頼を得ていれば、透明性、説明責任、評価の実践はその信頼の堅固さに寄与します。このことは未成年者や社会的弱者の保護においてとりわけ重要です。」とシノドス(「カトリック・あい」注:一昨年秋の世界代表司教会議通常総会)の最終文書は述べています(97項)。
教会内には、被害を受けた方々の保護とケア、事例への説明責任と透明性の確保など、信頼を得るためには不十分な点が見受けられます。
今後もともに、いのちの尊厳を守り抜くための努力を怠らない教会、被害を受けた方々と歩みをともにする教会、あらゆる虐待や暴力を見過ごすことなく、すべての人が安心安全のうちに歩める教会、への変革を確固たるものにしていきたいと思います。
2026年2月1日 日本カトリック司教団 子どもと女性の権利擁護部門 担当司教 森山信三
*子どもと女性の権利擁護部門 について
聖職者による子どもへの性虐待問題を重く受け止めた日本の司教団は、2002年6月21日、〈子どもへの性的虐待に関する司教メッセージ〉を発表し、2003年2月にカトリック中央協議会に「子どもと女性の権利擁護のためのデスク」を設置しました。2025年6月17日より実施された「2025年度定例司教総会」にて、「子どもと女性の権利擁護のためのデスク」は「子どもと女性の権利擁護部門」となりました。
【委員会 名称】日本カトリック司教協議会 子どもと女性の権利擁護(けんりようご)部門
【事務局 名称】宗教法人カトリック中央協議会 子どもと女性の権利擁護(けんりようご)部門
【英文名称】The Catholic Bishops’ Conference of Japan Section for the Protection of the Rights of Children and Women
【主な役割】日本のカトリック教会における性虐待、性暴力に対する啓発活動を推進しています。また教会が被害を受けてしまった方の苦しみを受け止め、各教区がその方の立場に立って誠心誠意、責任をもって対応できるように促すことも大事な役割の一つです。
【デスク担当司教】担当司教 森山 信三(大分教区司教)
【デスクの主な活動】
小冊子・マニュアル関係
2006 『セクシュアル・ハラスメントに気づくことから あらゆる暴力にNO!という教会を目指して』
2009 『教会が子どもの権利を守るために 性的暴力への対応の手引き』
2013 『聖職者による子どもへの性虐待に対応するためのマニュアル』
2017 『聖職者による子どもへの性虐待に対応するためのマニュアル』(刑法改正による)改訂
2021 『未成年者と弱い立場におかれた成人の保護のためのガイドライン』
啓発活動、研修、視察など
2015 カトリック正義と平和協議会東京大会(ニコラバレ/四ツ谷)にて分科会開催
2016 全国教区担当者の集い(日本カトリック会館)司祭向け研修(名古屋教区)
2017 札幌教区(北一条教会)にて講演会開催
2017 司祭向け研修(札幌教区、名古屋教区、福岡教区)
2017 全国教区担当者、対応委員会向けのフォローアップセミナー(日本カトリック会館)
2018 司祭向け研修(新潟教区、大分教区、京都教区)
2018 長崎教会管区担当者の集い(福岡大名町教会)
2018 日本における加害司祭回復プログラムのための視察(フィリピン)
2019 司祭向け研修(新潟教区、鹿児島教区、大分教区)
2019 カトリック神学院(合同研修)にて実施
2019 大阪管区教区担当者の集い(岡山教会)
2020 全国教区担当者のつどい(オンライン)
2021 全国教区担当者のつどい(オンライン)開催
2021 カトリック正義と平和協議会大阪大会(オンライン)にて分科会開催
2022 司祭向け研修(大阪教区)
2024 管区別 教区担当者のつどい(東京、大阪、福岡)
2024 司祭、司牧者向け研修(新潟教区、仙台教区など)
2025 全国会議(大濠会館 福岡教区)
2025 司祭、司牧者向け研修(大阪高松教区、名古屋教区、淳心会、新潟教区、京都教区など)
【その他】
2022年度第1回臨時司教総会(2022年7月開催)において「未成年者と弱い立場におかれている成人の保護のためのガイドライン運用促進部門(以降、部門)」が設置され、カトリック教会としての体制づくり、聖職者による性虐待、性暴力の関連事項は、部門に移管されました。
ウェブサイト、ロゴマーク等の説明についてはこちらのページをご覧ください。