Communist Party-run newspaper Wen Wei Po has criticized a Catholic book store in Hong Kong over this cartoon. (Ucanews=Image supplied)
(2019.8.13 カトリック・あい)
香港市民を中国本土同様に中国政府・共産党の支配下に置こうとする新「逃亡犯条例」成立阻止のための市民による政府への抗議活動は、香港国際空港占拠にまで発展しているが、抗議活動を支持する香港のカトリック信徒たちを中国の国営メディアが批判を繰り返している。
中国共産党系の新聞「大公報」が、これを受けた形で「暴力攻撃の訓練」として伝え、「なぜ、学校が暴動の訓練センターになったのか」と非難した。
これに対して学校側は11日付けで「問題のビデオは5日に収録された、鉄砲クラブの活動であり、香港の抗議活動とは関係がない」と全面否定の声明を出したが、「大公報」は「この学校は反政府デモの連中を聖堂にかくまった」などと非難したうえ、「この聖堂が反中国、反香港の連中の基地になる、と懸念する声もある」と決めつけた。
やはり中国共産党の「文匯報(Wen Wei Po)」も7日付けで「カトリックの小学校にある聖堂がデモ参加者の隠れ蓑に使われている」と非難した。
教区の関係者が12日、 ucanews.com に語ったところによると、この報道によって、聖堂を含む学校の全施設をミサ後に閉鎖を余儀なくされ、当面は聖堂の一般開放を取りやめることになる、と言い、「学校に浴びせられる激しい非難の言葉は、生徒たち不安に陥らせ、抗議活動が続く間は聖堂も開けられないのではないか」と懸念している。
Ucanewsによると、「文匯報」はまた同じ記事の中で、教区の書店であるカトリック・センターについても、フェイスブックに掲載した「イエスが、デモ隊のトレード・マークである、ヘルメットをかぶり黒いシャツを着た若者二人を抱きしめ、『子供たちよ、疲れているのですか?私のところにおいで』と言っている絵」を掲げ、「これは暴力的な活動家を隠し、黙認するものだ」と非難している。教区関係者は「教区はデモを支持しているわけではありません。この絵は、困っている人にイエスが避難所を提供し、助けている場面を描いているのです」と説明している。