(2022.10.13 FABC news)
アジア司教協議会連盟(FABC) を代表して、大きな喜びと歓喜とともに、私の兄弟である司教、司祭、修道女、そして神の民の皆さまを温かく歓迎いたします。 生き、愛し、解放してくださる神イエスの祝福が、私たちすべてと共にありますように。
私たちはこの恵みの瞬間を待っていました!創立50周年の記念の瞬間! おめでとうございます。
これは、アジアの教会にとって輝かしい瞬間であり、FABC は50周年を迎えています。 キリスト教の第三の千年紀が進む中で、歴史が手招きし、御霊が動きます。 私たちは共に言いますー 「アジアの教会を前進させよう! 」と。これはアジアの教会にとって記念すべき瞬間です。創立50周年を迎えた喜びは、今世紀を、”シノドスの道”への招き、アジアと世界にとっての朗報の呼びかけとするかもしれません。
これらは恵みと感謝の瞬間です。 まず第一に、私たちの優雅なホストであるフランシス・ザビエル・クリエンサック・コヴィタヴァニー枢機卿とタイ教会に感謝します。 このイベントの計画と準備に多くの日数を費やされたすべての方々に、祝福のシャワーが降り注ぎますように。 ここにいる私たちは、大きな恵みを感じています。
私たちは、霊的な広大な風景が広がりを目の当たりにし、多様で色とりどりの人々のきらびやかな存在に遭遇しています。私たちは、偉大な諸宗教の発祥地であり、偉大な諸文化の本拠地、活気あふれる多様性をもつ偉大なアジア大陸を与えてくださったことを、主に感謝します。すべての文化、すべての言語、すべての国を歓迎します。この瞬間ー教会のを歴史におけるアジアの瞬間ーを作るために、共に力を合わせましょう。今日、すべての計画と希望が収れんします。
アジアのすべての教区は、ここ数年、シノダル(共働的)なやり方で、創立50周年記念総会に向けて準備を進めてきました。この交わりに参加してくださったすべての司教、修道者、司祭、そして神の民に心から感謝します。
50周年を記念するに当たり、その霊がこの集まりと共におられる聖ヨハネ・パウロ二世教皇の呼びかけを思い起こしたいと思います。 教皇は、1999 年のアジア地域シノドス(代表司教会議)に出席され、次のように宣言されました。
「(FABC創立30周年を迎える)特別の年は『世界の救世主がアジアで生まれた』ことを宣言する機会です。その通りです。今日、私たちはその主張を受け入れます。アジアで生まれたキリストは、この最も大きな大陸の極めて多くの人々に宣べ伝えられる必要があります」。
主に感謝するために、私たちが喜びをもって集まり、記念の年の祝いの中で、私たちは聖ヨハネ・パウロ二世教皇に導かれ、教皇が言われたように、「感謝をもって過去を思い起し、熱意を持って現在を生き、自信を持って未来を待ち望みます」。
私たちはこれまでなされてきた多くのことに感謝します。アジアの神学的考察、文化、宗教、貧困との対話、女性や若者への配慮、大きな試練の中での協力、迫害された兄弟姉妹への支援、多くのアジア諸国での健康と教育、そして文化を超えた継続的な協力によって、FABC は堅牢な組織になりました。
私たちは、アジアの神の民、脅威の中で動じることなく、挑戦の中で寛大さを持ち続け、多くの国でカトリック共同体が小規模であるにもかかわらず熱意を持っていることに、感謝します。彼らはアジアの教会の光であり、種であり、酵母です。
聖ヨハネ・パウロ二世教皇は「希望を持って、現在を生きるように」と呼びかけられ、教皇フランシスコは、ミャンマーでの諸宗教の会合でこのように言われました。「私たちが正義、平和、そして一人ひとりの人間の尊厳の永遠の価値を声をそろえて主張するとき、私たちは希望の言葉を語るのです」。アジアの教会は、キリストの夢がアジアに戻るように、正義と平和への福音宣教に熱意を示すように、求められています。
未来は確信にあふれた巡礼を求めています。歴史が手招きします。聖霊は、私たちを動かします。アジアの教会への福音宣教を宣言しましょう。21世紀を、アジア全体にイエスの福音を伝える世紀にしましょう。アジアがキリストのメッセージが宣言された最初の大陸であることを忘れないようにしましょう。アジアは、使徒トマス、フランシスコ・ザビエルなど偉大な人々、そして無数の男女が、福音宣教に惜しみなく奉仕した大陸です。彼らの模範的行為に拍車をかけましょう
この集まりを、神が聖霊で満たしてくださいますように。この会議の期間中、いくつもの言語、いくつもの文化を、神が呼びかける同じ言葉で聞きましょう。聖霊が私たちの言葉を振る舞いに生気を与えてくださいますように。
私たちに課せられた任務は、 FABC 創立50周年総会のテーマに示されていますー「アジアの諸民族として、共に旅する…彼らは別の道を通って…行った(マタイ福音書2章12節)」。そして、「アジアにおける教会の現実と、これまでもあり、また新たに浮上してきた課題」を反映したものになることを目的としています。
東方の賢者たちのように、私たちはイエスに出会い、受肉の神秘に触発されるためにここに集まりました。彼らのように、希望の星にさまざまなやり方で導かれますが、目的地は同じー人類を悪魔と人的災害の支配から解放された確固たる存在にする、というイエスの夢です。福音宣教の希望の星であり、マグニフィカット(我が心、主を崇め)の聖母マリアが、私たちの存在と会議のすべての瞬間を祝福してくださいますように。会議の終わりに、私たちが聖母マリアと共に歌うことができるように、執り成してくださいますように。
最後に、FABC と会議の出席者全員を代表して、微笑みの国、タイの方々の素晴らしい寛大さに感謝いたします。皆様を心から歓迎いたします。50周年記念の祝いを始めましょう。聖霊が私たちの目を開き、私たちの心が、三位一体の宣教師の熱意の恵みで祝福されますように。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)