祈りの意向

■5月の教皇と日本の教会の祈りの意向

教皇の意向: 修道士・修道女と神学生の養成

*修道士・修道女と神学生がそれぞれの召命の道を歩む中で、人間性、司牧性、霊性、共同体性についての養成を受けて成長し、信頼される福音の証人へと導かれますように。

(2024.4.30  バチカン放送)

教皇フランシスコは、この意向について、ビデオを通し次のように話された。

 

「全ての召命は、あらゆる面において、磨き、手間をかけ、形作るべき「ダイヤモンドの原石」です。良い司祭、修道女は、第一に主の恵みによって育てられ、形作られた一人の人間でなくてはなりません。それは自分の限界を知り、祈りと福音の証しに捧げた生活をおくる意志がある人です。

 彼らの養成は、統合的に、神学校あるいは修練期の時から、他の人々の生活に直に接しながら進められる必要があります。これは本質的なことです。その養成はある特定の時期に終了するものではありません。その人を知的、人間的、感情的、精神的に豊かにしつつ、一生の間、何年も続きます。

 共同体における生涯養成も同様です。共同体の生活は、たとえ時にそれが難しいものであっても、豊かさをもたらします。 なぜなら、一緒に暮らすことと、共同体において生活することは別物だからです。 祈りましょう。修道士・修道女と神学生がそれぞれの召命の道を歩む中で、人間性、司牧性、霊性、共同体性についての養成を受けて成長し、信頼される福音の証人へと導かれますように。

 

日本の教会の意向: 子どもの成長

*将来を担う子どもたちが、神に愛された者として健やかに成長していきますように。

2024年4月30日

■4月の教皇と日本の教会の祈りの意向

教皇の祈りの意向: 女性の役割について

*女性の尊厳と価値があらゆる文化で認められ、さまざまな差別に終止符が打たれますように。

(2024.4.2 バチカン放送)

 教皇フランシスコは、この祈りの意向について、ビデオを通し次のように話された。

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 世界の多くの場所で、女性たちは最初に切り捨てられるべき物のように扱われています。

 ある仕事を始めるため、あるいは学校に行くための支援にアクセスすることを女性に禁じる国々があります。さらに、これらの場所では、女性たちはある種の服装を義務付ける法を課せられています。そして、多くの国で、今日もなお、女性器切除が行われています。

 女性たちから声を奪わないようにしましょう。虐待の犠牲者であるこれらすべての女性たちからその声を奪ってはなりません。彼女たちは搾取され、疎外されています。

 男性と女性は人間として同じ尊厳を持っていると、私たちは皆、理論上は同意しますが、実際にはその通りになりません。

 あらゆる場所で、政府が、差別的な法律を無くすように取り組み、女性の人権が保証されるように努力することが必要です。

 女性を尊敬しましょう。女性の尊厳と基本的権利を尊重しましょう。そうしなければ、私たちの社会は前進しません。

 祈りましょう。女性の尊厳と価値があらゆる文化で認められ、世界各地で女性たちが被っているさまざまな差別に終止符が打たれますように。

 

日本の教会の意向: 日本司教団アドリミナについて

*日本の司教団がペトロの後継者との絆をさらに深め、よい牧者として日本の教会を導いていくことができますように。

  注*アドリミナとは、各国司教団が5年おきにローマを訪問し、教皇に謁見して各国・各教区の状況を報告するものだが、世界的なコロナ禍で遅れていた。

2024年3月30日