祈りの意向

9月の教皇と日本の教会の祈りの意向

教皇の祈りの意向: 環境に配慮した持続可能な生活

私たちが皆、簡素で環境に配慮した持続可能な生活を、勇気をもって選択し、これに熱心に取り組む若者たちと喜びをともにすることができますように。

(2021.9.1 バチカン放送)

 教皇フランシスコは、2021年9月の祈りの意向について、ビデオを通して、以下のメッセージをおくられた。

 「環境と社会という、同時に進行する二つの現実の改善計画に取り組む、勇気ある若者たちを見るのはうれしいことです。私たち大人は、若い人たちから多くを学ぶことができます。地球の保護に関するあらゆることにおいて、若者たちは最前線にいるからです。

若者たちを模範にしましょう。特に保健衛生・社会・環境上のこの危機において、私たちのライフスタイルを振り返ってみましょう。食生活、消費、移動、水やエネルギーの使い方、プラスチック、しばしば地球に有害な他の多くの物質について、考えてみましょう。変化を選択しましょう。よりシンプルで環境に配慮したライフスタイルを目指して、若者たちと共に歩みましょう。

そして、祈りましょう。私たちが皆、簡素で環境に配慮した持続可能な生活を、勇気をもって選択し、これに熱心に取り組む若者たちと喜びをともにすることができますように。彼らは愚かではありません。自分たちの未来のために取り組んでいるのです。そのために、私たちがもういない時に受け継ぐであろうものを、変えたいと思っているのです」

(編集「カトリック・あい」)

 

 

 

日本の教会の祈りの意向: すべての命の尊重

すべての命、特に危機に瀕している弱く小さな命が保護され、人間としての尊厳が尊重される社会の実現を目指していくことができますように。

 

「すべてのいのちを守るための月間」(2021年9月1日~10月4日)にあたって

・昨年に引き続き今年もまた、感染症の状況の中で社会全体が大きな影響を受け、教会もその活動を自粛する中で、「すべてのいのちを守るための月間」が始まります。

・教皇フランシスコは、回勅「ラウダート・シ」を発表されたことで、教会がエコロジーの課題に真摯に取り組むことの大切さを強調されました。その啓発と霊的深化のため、毎年9月1日を「被造物を大切にする世界祈願日」とさだめ、さらにアシジの聖フランシスコの記念日である10月4日までを、被造物を保護するための祈りと行動の月間、「被造物の季節(Season of Creation)」と定められました。

・教皇様が強調されるエコロジーへの配慮とは、単に気候変動に対処しようとか温暖化を食い止めようとかいう単独の課題にとどまってはいません。「ラウダート・シ」の副題として示されているように、課題は「ともに暮らす家を大切に」することであり、究極的には、「この世界で私たちは何のために生きるのか、私たちはなぜここにいるのか、私たちの働きとあらゆる取り組みの目標はいかなるものか、私たちは地球から何を望まれているのか、といった問い」(160)に真摯に向き合うことが求められています。

・日本の司教団はこの世界祈願日を9月の第一主日と定めており、今年は9月5日となります。さらに日本の司教団は、2019年の教皇訪日のテーマである「すべてのいのちを守るため」を深め、黙想し,祈り、行動するために、この「被造物の季節」を特別な期間と位置づけて、「すべてのいのちを守るための月間」と名付けました。

・教皇は、「あらゆるものは密接に関係し合っており、今日の諸問題は、地球規模の危機のあらゆる側面を考慮することのできる展望を」(137)必要とすると指摘し、それを総合的エコロジーの視点と呼んでいます。

・その上で教皇は、「私たちがずうずうしくも神に取って代わり、造られたものとしての限界を認めるのを拒むことで、創造主と人類と全被造界の調和が乱されました」(66)と指摘され、環境破壊や温暖化も含めて、共通の家である地球の危機は、「創造主と人類と全被造界」の三つの関係の破壊による罪の結果であると指摘されます。教皇は「ラウダート・シ」を通じて、被造物全体を包括した地球規模の課題への取り組みへの呼びかけをされており、調和が乱されたことによって引き裂かれた罪の状態を解消するため、わたしたちの回心を呼びかけておられます。

・今年もまた感染症対策のため,教区における特別な行事などは制限せざるを得ませんが、教皇様の呼びかけを心にとめ、「私たちの共通の家」への心遣いを深め、「創造主と人類と全被造界」の関係を修復するために、一人ひとりの回心のときとしていただきますように,お願いいたします。教皇様の呼びかけは、もちろん一人ひとりの環境への配慮の行動を求めていますが、それだけに留まらず、教会全体として社会に向かって「創造主と人類と全被造界」の調和を回復するための具体的な行動を求めておられます。この機会に、教皇様の回勅「ラウダート・シ」を読み直したり、一緒に学んだりする機会を設けてはいかがでしょうか。

・「すべてのいのちを守る月間」にあたって、9月5日の主日に教皇様の意向に合わせて祈ることはもちろんとして、この月間の間に東京教区のホームページを通じて、さまざまな情報を提供いたします。ご参照いただければ幸いです。皆様がそれぞれの場で、ご自分に出来ることを小さくとも忠実に果たしていくことは重要ですし、同時に、共同体として皆の知恵と力を結集して行動していくことも大切です。

(2021年9月1日  カトリック東京大司教区の皆様 東京大司教区 大司教 菊地功)

2021年8月30日

8月の教皇と日本の教会の祈りの意向

教皇の祈りの意向: 教会

*教会のために祈りましょう。福音の光の中で自らを刷新する恵みと力を、聖霊からいただくことができますように。

⇒(2021.8.3 バチカン放送)教皇フランシスコは、今月の祈りの意向をめぐり、ビデオを通し次のように話された。

* 「教会特有の召命は、福音宣教です。それは改宗を強要することではありません。その召命は福音を告げることです。さらに言えば、教会のアイデンティティーは「福音宣教」なのです。 私たちの生活における神の御旨を識別し、聖霊に導かれた変革に乗り出してのみ、教会を新たなものにすることができます。私たち自身の刷新、これが変革です。神が私たちの心に与えてくださった聖霊が、イエスの教えを思い出させ、それを実践することを助けてくださいます。教会の刷新を私たち自身の刷新から始めましょう。既成の考えや、イデオロギー的な先入観、頑なさ無しに、霊的経験、与える体験、慈愛の体験、奉仕の体験から始め進んで行きましょう。

私はさらに宣教的な選択を夢見ています。それは、改宗主義無しに人々に出会いに行くこと、そして、今日の世界の福音宣教のために、そのすべての構造を変えていくことです。教会は常に問題を抱え、常に危機の中にあることを思い出しましょう。なぜなら教会は生きているからです。生きているものは危機と対面します。死んだものだけが危機に出会うことがないのです。

教会のために祈りましょう。福音の光の中で自らを刷新する恵みと力を、聖霊からいただくことができますように」

 

日本の教会の祈りの意向: 平和の実現

*教皇の呼びかけに応えて、各国の指導者たち、そして私たちが、戦争のための武器を捨て、世界の平和と安定のために尽くすことができますように。

2021年7月30日