祈りの意向

9月の祈りの意向

■9月の祈りの意向

*教皇の意向: 地球の叫び

・私たち一人ひとりが、地球の叫びに、また、環境災害や気候変動の犠牲者の叫びに心の耳を傾け、私たちの住む世界を大切にする生き方へと導かれますように。

 (2024.8.30 バチカン放送)教皇フランシスコは、この意向をめぐり、ビデオを通し次のように語られた。

 「地球の叫びのために祈りましょう。地球の体温を測るなら、熱があることが分かるでしょう。具合が悪い人と同じように、地球も具合が良くない、と感じています。しかし、私たちは地球の苦しみに耳をすませているでしょうか。環境災害の何百万という被害者たちの苦しみに耳を傾けているでしょうか。こうした災害の影響によって最も苦しんでいるのは、貧しい人たちです。これらの人々は、洪水や、熱波、あるいは干ばつのために、自分の家を離れざるを得ませんでした。気候危機や、汚染、生物多様性の喪失など、人間によって引き起こされた環境危機に立ち向かうには、エコロジー的な回答だけでなく、社会的、経済的、政治的な回答をも要求されます。私たち個人や共同体の習慣を変えながら、貧困との闘い、自然の保護に取り組む必要があります。   祈りましょう。私たち一人ひとりが、地球の叫びに、また、環境災害や気候変動の犠牲者の叫びに心の耳を傾け、私たちの住む世界を大切にする生き方へと導かれますように」。(編集「カトリック・あい」)

*日本の教会の意向: 高齢者の喜び

・すべての高齢者が生きる喜びを味わいながら、これまでの豊かな経験を分かち合うことができますように。

2024年8月31日

8月の教皇と日本の教会の祈りの意向

■8月の教皇と日本の教会の祈りの意向

教皇の意向: 政治におけるリーダーのために

 *政治におけるリーダーが、人々への奉仕において、人類として不可欠な成長と公益のために働き、職を失った人々に配慮し、貧しい人々を優先することができますように。

 教皇フランシスコは、この意向について、ビデオメッセージの中で次のように話された。(2024.7.29 バチカン放送)

 「今日、政治は、贈収賄、スキャンダル、人々の日常生活からかけ離れていることなど、あまり良い評判を得ていません。 しかし、良い政治なしに、私たちは普遍的な兄弟愛に向かって進歩できるでしょうか? いいえ、できません。

 パウロ6世がおっしゃったように、政治は愛の最も高度な形の一つです。なぜなら、それは公益を追求するからです。私が申し上げているのは、『大きな意味での政治』で、『政治的な駆け引き』のことではありません。『現実に耳を傾け、貧しい人に奉仕し、長い廊下の大きな建物に閉じ込められない』―そういう政治のことです。

 ここで話したいのは、失業者に配慮し、月曜日にまた働きに行けないことが、日曜日にいかに悲しく思われるかをよく知っている政治のことです。 このように見るなら、政治はもっと貴いものになります。

 権力ではない、奉仕の精神をもって、自身の課題に取り組む多くの政治家たちの、共通善に対するすべての奉仕のために感謝しましょう。祈りましょう。政治におけるリーダーが、人々への奉仕において、人類として不可欠な成長と公益のために働き、職を失った人々に配慮し、貧しい人々を優先することができますように」

日本の教会の意向: 世界の平和のために

 *憎しみや敵対心によって人の命を奪い合い傷つけ合うことを終わらせ、世界が平和への歩みを始めることができますように。

2024年7月31日