祈りの意向

■8月の教皇と日本の教会の祈りの意向

教皇の意向:「ワールドユースデー(世界青年の日)」のために

(2023.7.27 バチカン放送)

教皇フランシスコは、8月1日からポルトガルの首都リスボンで開かれる「ワールドユースデー(世界青年の日)大会が、世界の若者たちにとって、生活の中で福音を生き、証しする良い機会となるように、次のような問答の形で期待を語られた。

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 若者たち:私の地区の教会に行くと、年配の人しか見かけません。もう教会はお年寄りのものなのでしょうか?

 教皇:教会は、”高齢者のクラブ”ではありません。また、同様に”若者たちのクラブ”でもありません。もし”お年寄りのクラブ”になるなら、教会は「死ぬ運命」にあるでしょう。聖ヨハネ・パウロ2世は「若者と一緒に生きるなら、あなたがたも若くなる」と言われました。教会は、年老いないように、若い人たちを必要としています。

 若者たち:親愛なる教皇フランシスコ、このワールドユースデーのために、『マリアは出かけて、急いで山里に向かった(ルカ福音書1章39節)』というモットーを選ばれたのはなぜですか?

 教皇:自分が神の母になることを知ったばかりのマリアは、そこで”自撮り”をしたり、目立とうとはしませんでした。マリアが最初にしたことは、奉仕するために、助けるために、大急ぎで歩き始めることでした。皆さんも、他の人たちを助けるために歩き出すことを、マリアから学ばなければなりません。

 若者たち:ワールドユースデー・リスボン大会に何を期待しておられますか?

 教皇:リスボンで「未来の世界の種」を見ることができたら、と思います。それは「愛が中心にある世界」、「私たちが兄弟姉妹である、と感じることができる世界」です。私たちは今、戦争の中にいます。私たちには、何か別のものが必要。それは、「福音を証しすることを恐れない世界」「喜びのある世界」です。私たちキリスト者が喜びを持たないなら、私たちは信頼に値せず、誰も私たちを信じてくれないでしょう。

若者たち:私たちは祈ります。リスボンで開催されるワールドユースデーが、若者たちにとって、生活の中で福音を生き証しするよい機会となりますように。

 

 

 

日本の教会の意向: 核兵器廃絶のために

被爆国として、核兵器廃絶に向かっての歩みを導いてくださいますように。

 

 

 

 

2023年7月30日

■7月の教皇と日本の教会の祈りの意向

教皇の意向: 聖体を中心に据えた生活のために

私たちカトリック教徒が、聖体の祭儀を生活の中心に据えて人間関係を根本から見直し、神とすべての兄弟姉妹との交わりへ導かれますように。

教皇フランシスコは、この祈りの意向について、ビデオの中で次のように話された。

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「私たちがミサを終えて退出する時、入った時と同じ状態でいるなら、そこには何か問題があります。聖体はイエスの現存です。それは人を深く変容します。イエスは来られ、あなたは変えられなくてはなりません。

聖体の中に、苦しむキリスト、ご自分を私たちに与えられ、私たちの生活がご自身に養われるにまかせるよう招き、私たちの兄弟姉妹の生活を培われるキリストがおられます。聖体の祭儀は復活されたイエスとの出会いです。それは同時に、イエスが教えられたように、自分たちを世界に向けて開くようにと、私たちを押し出す力でもあります。

聖体祭儀にあずかるたびに、イエスは来られ、ご自分が愛したように愛する力をわたしたちにくださいます。 なぜなら、イエスは、他者に出会いに行き、自分自身から抜け出し、愛をもって自分を他者に開く勇気を与えてくださるからです。

祈りましょう。わたしたちカトリック信者が、聖体の祭儀を生活の中心に据えて人間関係を根本から見直し、神とすべての兄弟姉妹との交わりへ導かれますように」

 

日本の教会の意向: 家族の絆のために

互いをいたわり、家族の絆を神の愛の実現として社会に示すことができますように。

2023年6月30日