祈りの意向

2024年2月の祈りの意向

■2月の教皇と日本の教会の祈りの意向

【教皇の意向: 終末期医療のために】

*人生の最終段階を病の中で過ごしている方とその家族が、周囲の支えの中で、必要な医療と人間的なケアを受けることができますように。
(2024.1.30 バチカン放送)教皇フランシスコは、この意向について、ビデオメッセージの中で以下のように語られた。

 「終末期医療について話す時、回復不可能と、治療不可能という、2つの言葉が混同されることがあります。しかし、それは同じことではありません。たとえ病気の回復の見込みがわずかでも、すべての病者は医療的、心理的、精神的、人間的な支援を受ける権利があります。時には、話すことができなくても、また私たちを認識できないように見えても、彼らの手を取れば、私たちとつながっていることがわかります。
 必ずしも常に治癒が得られるわけではありません。しかし、いつでも病者をケアし、病者をいたわることは可能です。聖ヨハネ・パウロ2世は「可能な限り治療し、ケアは常に」と話しておられました。ここでホスピス・緩和ケアが関わってきます。それは患者に医療支援だけでなく、人間的な支援と寄り添いを保証します。
 この試練の時、家族たちを孤立させてはいけません。家族の役割は大変重要です。彼らは身体的、精神的、社会的支援を提供するために、適切な手段をとる必要があります。
 祈りましょう。人生の最終段階を病の中で過ごしている方とその家族が、周囲の支えの中で、必要な医療と人間的なケアを受けることができますように。

【日本の教会の意向: 日本で働く外国人労働者のために】

*日本で働く外国人労働者が、よい生活環境に恵まれ、安心して仕事に励むことができますように。
2024年1月31日

2024年1月の教皇と日本の教会の祈りの意向

2024年1月の教皇と日本の教会の祈りの意向

教皇の意向: 多様性という賜物のために

*キリスト者の共同体には賜物として多様なカリスマがあること、また、カトリック教会には多様な儀式の伝統があることを、聖霊の導きによって気づくことができますように。

 (2024.1.2 バチカン放送) 教皇フランシスコは2日、2024年1月の祈りの意向について以下のビデオメッセージをおくられた。
 「教会におけるカリスマの多様性を恐れることはありません。むしろ、この多様性を生きることを喜ぶべきです。すでに初期のキリスト教共同体の中に、多様性と一致はかなり存在していました。その緊張は高いレベルで解決される必要がありました。
 しかし、それだけではありません。信仰の歩みを進める上で、他のキリスト教教会や共同体の兄弟姉妹たちとのエキュメニカルな対話の必要もあります。それは混乱や困惑を生むものではなく、キリスト教共同体がただ一つのキリストの体として成長するための、神からの贈り物のようなものです。
 たとえば、東方教会について考えてみましょう。東方教会は独自の伝統、特徴的な典礼を持っていますが、信仰における一致を守っています。これは信仰を強めるものであり、分裂させるものではありません。
 私たちが聖霊に導かれるなら、豊かさや、差異、多様性は、対立の原因にはなりません。聖霊は、何よりも私たちが、「神の愛する子ら」であることを思い起させてくれます。神の愛において皆が同じであり、皆が異なるのです。
 祈りましょう。キリスト者の共同体には賜物として多様なカリスマがあること、また、カトリック教会には多様な儀式の伝統があることを、聖霊の導きによって気づくことができますように」。(編集「カトリック・あい」)

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日本の教会の意向: すべての命を守る

*神が与えてくださったすべての命の尊さを悟り、互いを思いやることができますように。

2023年12月30日