第15回シノドス準備文書の質問票、各教区へ配布(日本カトリック司教協議会)

 2018年10月、「若者、信仰そして召命の識別」をテーマに、世界代表司教会議(シノドス)第15回通常総会が、バチカンにおいて開催されます。今回は、青年がテーマとなるシノドスで、日本からは代表司教として、勝谷太治司教(札幌教区)が参加予定です。

 今回のシノドスのための準備文書が、ことし1月、シノドス事務局から送付され、邦訳ののち、各教区に配布されました。準備文書の巻末には、シノドス総会を準備するため、各国からの意見を集約するための質問が添付されており、司教協議会、青少年部門がこれを整理して、全国の皆さんに答えていただくための質問票を準備し、これも各教区に配布されています。

 各教区事務局、教区青年担当を通じて、この質問票のとりまとめを行っていますので、関係各位のご協力をよろしくお願いいたします。中央協議会への回答送付の締め切りは、7月末となっています。来年のシノドスが実り多いものとなりますよう、皆さまのお祈りをお願いいたします。

質問票は以下の通りです。

      世界代表司教会議(シノドス)第 15 回通常総会「若者、信仰、そして召命の識別」準備文書の質問

. 本質問の目的は、「権限ある」当該機関が若者の世界に対する理解を表し、召命(司祭・修道者及び、信徒としての一般的な神の呼びかけ)に同伴する、という経験を考察する際の助けとなることです。これは、シノドスの作業文書すなわち「討議要綱」草案を作成するための情報収集を意図しています。
・日本カトリック司教協議会青少年司牧部門では、青少年司牧にかかわる担当司祭や教会内外の青年が質問に答えやすいように、シノドス準備文書に掲載された質問の中から、日本の教会として回答が必要な事項を抜粋し、また、わかりにくい質問については表現を変え、質問書の改訂版を作成いたしました。以下の点に留意し、ご回答くださいますようにご協力をお願いいたします。
・ 項目毎に最大 1 ページ以内でまとめてください。必要に応じて資料を別に添付することもできます。個人で、または複数で分かち合って作成してもかまいません。
・ 翻訳文書にある「1.統計データの収集」の質問事項については、日本全体のデータを青少年司牧部門で作成いたしますのでこの質問項目からは省いています。
・ それぞれの質問事項の前に主な回答対象者を( )にて表していますが、それぞれの教区、修道会で回答できる項目にご回答ください。
・ 質問事項の提出方法は以下の通りです。
①書 式: 自由(教区名(修道会名)、回答者名を明記してください)②締 切: 2017 年 7 月末日必着
③送付先: 日本カトリック司教協議会 第 15 回シノドス代表参加者 勝谷太治宛
〒135-8585 東京都江東区潮見 2-10-10 カトリック中央協議会 司教協議会秘書室気付 FAX 03-5632-4465

E-mail gensec@cbcj.catholic.jp(なるべく E-mail 送信していただけますと助かります)

 (注・バチカンのシノドス準備事務局が開設中の「若者シノドス」準備サイト(http://youth.synod2018.va)を使って、直接、事務総長あてに、11月30日までに回答を送れば受け付けてもらえる。英語、あるいはイタリア語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語での回答が必要だが、回答内容は比較的やさしい。語学の訓練にもなるので挑戦してみては!・・「カトリック・あい」より)

質問事項
(司牧者による回答)
1.状況を考察する
a)若者、教会、社会
①教会は、どのような方法・手段で、若者の現実を把握していますか。②今日の日本における若者にとって、人生を歩む上で起こりうる課題と、それらを乗り越えることができる機会はどのようなものがありますか。③教会の組織の「中」で(例年行われているか否かにかかわらず)、どのような若者の集まりが、大きな成功を収めていますか。それはなぜですか。④教会の組織の「外」で(例年行われているか否かにかかわらず)、どのような若者の集まりのが、大きな成功を収めていますか。それはなぜですか。⑤今日若者が、教会に真に求めている(内面・外面)のはどんなことですか。⑥今日若者が、小教区、地区、教区などの教会共同体で役割を担って活動するには、どんな参加の仕方や可能性がありますか。⑦教会に来ない若者(教会から離れた青年、まだ洗礼を受けていない青年)と、どのようにしてつながりを持つことができますか。またつながりをもつことができる場所や機会があれば書いてください。
(司牧者による回答)
b)若者のための召命司牧プログラム(9・10 の回答は教育関係者でも可)

 ⑧家族や小教区は、どのように若者の人生の選択(広い意味での召命)に関わっていますか。⑨(ミッション校やコレジオなども含む)小・中・高等学校、大学、その他の教育機関は、召命の識別において、どのように若者の養成に貢献していますか。⑩デジタル世界が発展し、社会や文化に変化が生じてきています。それをどのように考えていますか。⑪ワールドユースデーや他の国内外のイベントは、通常の司牧活動にどのように組み込まれていますか。⑫あなたの教区では、どのように若者のための召命司牧プログラムを計画していますか。。
(司牧者・召命担当者・神学校関係者等による回答)
c)若者に寄り添う司牧従事者
⑬聖職者や他の養成に携わる人は、どのくらいの時間を個人的霊的指導に使っていますか。またそれをどのような方法で行っていますか。 ⑭若者の養成のための取り組み、計画、行事の中で、召命司牧にかかわる人々のために、制度化(年間計画に入っている等)されたものがありますか?⑮神学校においてどのような個人指導(霊的指導を含む)が行われていますか。
(司牧者・青年による回答)
d)地域別の質問
アジア ①日本において、カトリック以外で、若者を引き付けている他の宗教の集りは何ですか。なぜ、またどのような方法で、若者を引き付けているのでしょうか。②世俗主義が優位を占める社会の中で、キリスト教の教えは、どのように日本文化の価値観と結びつていますか。 ③若者のための司牧活動で、特にメディア、スポーツ、音楽などは、どのように有効活用されていますか。

(司牧者・青年による回答)
2.活動の分かち合い
①あなたが現在置かれた状況において、同伴者と共に成長できるような霊的活動の機会を挙げてください(あなたが青年と一緒に行っている、青年のための活動は何ですか)。世界の教会という視点に立って最も興味深く、適切であると思われる活動を、3 つ選び、以下の形式に基づいて述べてください。(活動ごとに 1 ページ以内で回答)① <説明> 数行で、大まかに活動について述べてください。対象者は誰ですか。どこでどのように活動が行われていますか。② <分析> 叙述形式でも良いので、重要な要素をよりよく理解できるよう、活動を評価してください。その目的は何ですか。理論的な根拠は何ですか。最も興味深い視点は何ですか。どのようにそれらを展開しますか。③ <評価> その活動の最終目標は何ですか。もし達成されない場合の後の展開はどうしますか。なぜ達成されないのでしょうか。その長所と短所は何ですか。社会的、文化的、そして教会のレベルにおける影響はどのようなものでしょうか。その活動はどのような意味で重要、若しくは啓発的なものですか。
以 上


なお、シノドス事務局から送付された「準備文書」は以下のページです。

世界代表司教会議(シノドス)第 15 回通常総会「若者、信仰、そして召命の識別」準備文書 日本語訳 2017 年 5 月 25 日 バチカン

 「これらのことを話したのは、わたしの喜びがあなたがたの内にあり、あなたがたの喜びが満たされるためである」(ヨハネ 15・11)。これは、あらゆる世代のすべての人々のための神の計画です。その中には、第三千年期を生きるすべての若者が一人残らず含まれます。
福音の喜びを宣べ伝えることは、神によって委ねられた教会の使命です。「新しい福音宣教」をテーマとするシノドスと、使徒的勧告『福音の喜び』は、いかにこの使命を現代世界において成し遂げるかを扱いました。一方、「家庭」をテーマとした二つのシノドスと、シノドス後の使徒的勧告『愛のよろこび』は、家庭が福音の喜びを見いだすための助けとなるものでした。
教会はこの使命に従い、また「若者、信仰、そして召命の識別」をテーマとするシノドスを通して新しい方法を紹介しながら、どうしたら若者がいのちと愛の充満への招きに気付き、受け入れることができるか、彼らを導く方法を考察することにしました。それと共に教会は、今日、福音を告げ知らせるための最も効果的な方法を識別する際に、若者の助けを求めることにしました。若者の話に耳を傾けることによって、教会は再び、神が現代世界で語りかけることばを聴くでしょう。サムエル(サムエル記上 3・1-21 参照)とエレミヤ(エレミヤ 1・4-10 参照)の時代と同様に、若者は聖霊によって導かれ、わたしたちの時代の時のしるしを識別することができます。教会は、若者の願望に耳を傾けることにより、将来の世界と教会が歩むよう招かれている道を、垣間見ることができるのです。
愛の召命は、日々の生活の中での一連の選択を通して、一人ひとり、具体的な形を取ります。それらの選択は、生活様式(結婚、聖職、奉献生活など)、職業、社会的、公的な取り組み、ライフスタイル、時間や金銭の管理などに表れます。これらの選択が自らの意志でなされるのか、単に受け入れただけなのか、意識的か無意識かにかかわらず、誰もこれらの選択を行うことから免れません。召命の識別の目的は、それらの選択を、信仰の光に照らして、皆が招かれている喜びの充満に向かう一歩へといかに変えていくかを見いだすことです。
教会は、「若者の力と素晴らしさの根拠となるものを知っています。それらは具体的には、仕事に喜んで取り掛かる力、後退せずに完全に自分自身を投入する力、立ち上がり新しいやりがいを求めて再び始める力などです(第二バチカン公会議若者へのメッセージ、1965年 12 月 8 日)。教会の霊的な伝統という財産は、良心の養成と真の自由へと導く、多くの手段を与えてくれます。

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2017年6月24日