教皇、若者教育ネットワーク「出会いの学校」ローマ事務局を訪問

教皇、ローマの「スコラス・オクレンテス」事務局を訪問

(2017.10.27 バチカン放送)教皇フランシスコが26日、ローマの「スコラス・オクレンテス(出会いの学校)」事務局を訪問された。

 「スコラス・オクレンテス」は、2013年8月に教皇庁立基金として活動を充実させ、今年6月に、ローマのトラステベレ地区にあるサン・カリスト館に事務局を開設している。

 26日の訪問で、教皇はパレスチナ、イスラエル、イタリア、スペインを中心に各地から集った多くの学生たち、ボランティアや関係者に迎えられ、集いで、メキシコ、パラグアイ、アルゼンチン、プエルトリコ、米国テキサスからの中継を通し、各地の若者たちが置かれた困難な状況や、スコラス・オクレンテスの支援についての報告に耳を傾けられた。

 教皇は特に今年9月のハリケーンで大きな被害を受けたプエルトリコの若者たちに連帯を示され、移民とその受け入れを「常に新・旧の大陸を相互に豊かにする源」と強調。「よりよい未来の希望に賭ける移民たちを助ける」ように世界のすべての人々に願う一方で、「移民たちが受入れ国の法律を遵守し、受け入れ国の市民たちが守られる必要」を説かれた。

 また、教皇は、中央・南アメリカのいくつかの国々で「スコラス・オクレンテス」が活動拠点していることを喜ばれた。

 「スコラス・オクレンテス」は、教皇がアルゼンチンでブエノスアイレス大司教を務めていた時から推進してきた教育ネットワーク。すべての青少年に教育の機会を提供し、出会いと、対話、異なる存在への尊重を推進することを目的に、公立・私立、宗教の違いを超えた様々な教育機関が協力し合っている。

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2017年10月28日