・教皇、「世界平和の共同文書」目標実現の委員会をUAEが設けたことに喜び表明

教皇フランシスコとアフマド・アル・タイーブ師  2019年2月4日 アブダビで開催の諸宗教の集いで教皇フランシスコとアフマド・アル・タイーブ師 2019年2月4日 アブダビで開催の諸宗教の集いで  (ANSA)

(2019.8.26 バチカン放送)

 教皇フランシスコは26日、今年2月のアラブ首長国連邦(UAE)訪問の際に署名された共同文書の目標実現をめざす高等委員会が同国に設立されたことに、喜びを表明された。

 共同文書「世界平和のための人類の兄弟愛」は、2019年2月4日、アブダビで開催された諸宗教の集いにおいて、教皇とアル=アズハルのグランド・イマーム、アフマド・アル・タイーブ師によって署名されたが、アラブ首長国連邦は共同文書の内容の実現を目指すための高等委員会を設置したことを先日、発表していた。

 バチカンのマテオ・ブルーニ広報局長は26日発表した声明で、「教皇フランシスコは、この高等委員会設立の知らせを喜びをもって受け取られた」とし、「しばしば悪や憎しみ、分裂がニュースとなることが多い中で、隠された、大海のような多くの善があり、それが育っているということは、対話や、相互理解、宗教の異なる人々とすべての善意の人々による兄弟愛と平和の世界の構築に、希望を抱かせるものです」という教皇の言葉を伝えた。

 広報局長はまた、「教皇はこの文書を普及させるための委員会の活動を励ますとともに、人類の兄弟愛を実現するためのアラブ首長国連邦の具体的な努力に感謝され、このような率先した取り組みが世界に広がることを望んでおられます」と説明した。

(編集「カトリック・あい」)

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2019年8月27日