
(2025.12.9 Vatican News Salvatore Cernuzio)
バチカンの公式刊行物である教皇庁年鑑がオンラインで公開された。世界中のカトリック教会機関に関する最新情報を提供する。
12月8日、無原罪の御宿りの祭日から、ローマ教皇庁の公式年鑑である『Annuarium Pontificium』が完全デジタル版で公開され、ウェブブラウザとモバイルアプリからアクセス可能となった。新プラットフォームでは、ローマ教皇庁の各部局、教区、修道会、教皇大使館に関するデータを提供する。
このプロジェクトはバチカンの国務省と広報省が共同で開発し、先日、教皇レオ14世に提出された。国務省総務局長のエドガー・ペニャ・パラ大司教と広報省次官のルシオ・アドリアン・ルイス司教、両省庁の他の代表者たちと共に、教皇レオ14世は自ら初めてログインし、プラットフォームを操作された。
教皇は発表会出席者に対し「この取り組みに感謝する。教会の奉仕に携わる多くの人々にとって大いに役立つでしょう」とされ、「この奉仕の精神を継続し、注意深く生み出されたものがやがてより大きな助けとなるように」と激励された。
中世の『教皇列伝』(教皇伝記集)を継承する『教皇年鑑』は、20世紀半ばに世界中のカトリック教会に関する公式情報を必要とする者にとって不可欠な参考書として形を成した。今や同じ資料群がオンラインで検索可能となり、普遍的教会に奉仕する情報ツールの更新と近代化において重要な一歩を刻んだ。
国務省の声明によれば、ブラウザやアプリを介したあらゆる端末からのアクセスは、印刷物の物流的限界を克服し、聖座の情報資産を閲覧可能にする。デジタル版年鑑は、幅広いユーザー層に向けたサービスツールとして明確に設計されている。第一に、その機能を遂行するために常に更新されたデータに依存するローマ教皇庁の各省庁を対象としている。教皇大使館には外交・牧会活動における戦略的資源を提供し、司教協議会には各地域の教会実態理解を深める手段となる。修道会、教皇庁立大学、研究機関、その他の学術機関は、聖座公式発表と整合したデータにアクセス可能となる。
ジャーナリストや教会広報担当者も、認証済みコンテンツと信頼性の高い検証済み情報を備えた権威ある参照源として本プラットフォームを活用できる。
新たな任命、職務の変更、教会組織の改編といった情報は、年鑑の次期印刷版を待つ必要がなくなった。こうした変動は、オンライン上で迅速に反映されるようになった。本システムは高度な検索機能も導入しており、ユーザーは名前、教区、職務・役割、国、機関分野ごとにデータを絞り込める。
「コミュニケーションがますます高速化しグローバル化する時代において、教会の活動に関する情報を認証済みデータで即時かつ確実に提供することは、技術を教会の使命に役立てることを意味する」とペニャ・パラ大司教は強調した。「これはカトリック共同体、そして世界の教会の実態を理解しようとする全ての人々に対する、注意深さ、透明性、責任感の表れだ」。
国務省はデジタル版教皇庁年鑑の総合調整を担い、制度的要件、アイデンティティ関連事項、ユーザー体験の原則を定義した。広報省、特にその技術局は、デジタル基盤の技術開発、データベース構築、教会統計中央局が準備したデータの標準化プロセスを担当した。本プロジェクトは、サービスデザインとユーザー体験を専門とする若手専門家の貢献も得て、プラットフォームの技術的堅牢性と併せて、使いやすさと明瞭さを確保した。当初から進化するプロジェクトとして構想されたデジタル年鑑は、深さと広がりの両面で段階的に充実していく。
今後の開発計画には、アーカイブや過去の印刷版からの歴史的情報の回収・統合、ならびにプラットフォームの機能性と分析可能性を時間をかけて拡張する新機能のリリースが含まれる。この観点から、国務省総務局はプラットフォーム利用者に対し、サービスの改善に向けたご意見・ご提案を下記アドレスへ送付し、プラットフォームの洗練に積極的に貢献するよう呼びかけている:annuariopontificio@sds.va
プラットフォームはhttps://www.annuariopontificio.catholic/で利用可能だ。iOSおよびAndroid向け専用アプリからもアクセスできる。利用者はウェブ版で登録するか、App StoreまたはGoogle Storeからアプリをダウンロードする必要がある。デジタル版教皇庁年鑑は有料定期購読制で、2つのプランが用意され、いずれもデータベースへの継続的なアクセスと日々のデータ更新が保証される。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)