(2018.10.23 Crux Senior Correspondent Elise Harris)
ローマ発ー「若者シノドス」出席中のミャンマーのチャールズ・ボー枢機卿は23日、記者団の「若い女性たちのために何ができるか」との問いに、ミャンマーにおける最大の課題は、 若い女性たちを人身売買の犠牲になることから守ること、とするとともに、人身売買が、中国の”一人っ子”政策によって加速されていることを明らかにした。
ボー枢機卿は「このシノドスで、私は自分の国の状況について話しました。若者が置かれている状況は、ここ欧州とアジアではとても違いますが、特にミャンマーは違うのです」と語り、「私の国では、宗教関係の集まりと教会の支援の下に、若い女性たち、少女たちを人身売買の被害から守ることに全力を挙げています」と説明。
そして、女性たちの人身売買のルートは「ミャンマーからタイ、とくにミャンマーから中国が目立ちます。中国政府の”一人っ子”政策のために、残酷にも、少女たち、女性たちが中国に売買されていく」と悲惨な現状を述べ、ミャンマーでは、教育の不足、貧困、麻薬など多くの問題に苦しめられているが、今、全力を挙げて取り組まねばならないは「女性たち、少女たちが人身売買さないように支援することなのです」と強調した。
中国の”一人っ子”政策は、人口増加を抑えるために、毛沢東時代の1979年に導入され、子供を独りとすることが産児制限とともに、厳しく指導された。そうした中で、堕胎や不妊手術も強制され、何十年にもわたってそのような政策が続けられた。多くの夫婦は二人目の子供ができても中絶を選択し、その大半は女の子で、人権活動家たちからは、”女性殺し”として抗議する声も出ていた。この政策は2013年に緩和され、夫婦のいずれかが”一人っ子”の場合は第二子が認められるようになったが、産児制限と”女性殺し”は問題として続いている。