・「信徒はアフリカとアメリカ大陸で増えているが、司教、司祭、修道者は世界中で減り続けている」ー2021年末現在の世界のカトリックの現況

Thousands of priests and consecrated religious came for World Youth Day in Lisbon in 2023Thousands of priests and consecrated religious came for World Youth Day in Lisbon in 2023 

 バチカンのFides news が20日、世界のカトリック教会の現状について2021年12月31日現在のデータを発表した。

 それによると、 2021年末で世界のカトリック教徒は 13 億 7500 万人。前年末と比べて 1624 万人増えた。大陸別に見ると、これまで同様、欧州の減少に対して、特にアフリカとアメリカ大陸で増加が目立つ。ただし、 世界の総人口に占めるカトリック教徒の割合はわずかに減少して 17.67% となった。

  司教、司祭、修道者の数は減少 を続けている。 世界には5340の司教がおり、そのほとんどが教区長だが、修道会司教とともに減少している。

 また司祭の世界全体の数は40万7872人で、一年間で2347人減少。 最も大きく減っているのは、欧州で 3632 人の減少となった。これに対して、 アフリカとアジアは、それぞれ1518名と719名増えている。教区司祭と修道会司祭の内訳では、教区司祭が911人減り、修道会司祭は1400人減った。

 このような 司祭の減少によって、世界の司祭一人が担当するカトリック教徒の数は前年末より59人増えて平均で 3373 人となった。その一方で、常任助祭は世界中で増え続けており、4万9176名と、司祭の約一割に相当する規模になっている。

  女性の修道者では、修道女が 1万588 人減るなど、全体的に減少している。特に欧州で、最大の減少(修道女は7804人減少)となった。

 カトリック学校およびその他の教育サービス の分野では、幼稚園が世界に 7万4368 か所以上、園児 756 万 5000 人を抱え、小学校は10万939 か所に児童3470 万人、中学校は 4万9868 か所に 1948 万人の生徒を育成している。 教会が世界中で運営する慈善・医療センターは、高齢者、慢性疾患、または障害のある人々のための病院 が5405 か所、 老人ホームなど1万5276 か所。 孤児院は 9703 か所で、うち3230か所はアジアにある。託児所は 1万567 か所、結婚相談所が 1万604 か所、社会復帰センターが 3287 か所、その他の施設が 3万5529 か所、となっている。

 

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2023年10月22日