・「いかなる代償を払っても子供たちを守る」とシクルーナ大司教が”サミット”冒頭で言明 (2019.2.21 VaticanNews Linda Bordoni) チャールス・ジュード・シクルーナ大司教は21日からバチカンで始まった「教会における未成年者保護」のサミット冒頭での基調報告で、「いかなる代償を払っても子供たちを守る」と約束した。 大司教は、バチカンで聖職者による性的虐待についての捜査を教皇から任され、虐待で訴えられた聖職者の控訴を取り扱う教会法チームの長も務めている。出席した全世界の司教協議会会長たちに向けた確固とした決意に満ちたあいさつは、過去にもたらされた犯罪と被害者たちが負った傷が繰り返されないためのあらゆる方策を明確にすることを誓い、そのための手続き、手段、実施に関する幅広い展望を示したものだ。 サミット初日のメイン・テーマは「責任」。マルタ教区長でバチカンの教理省次官補でもあるシクルーナ大司教の基調報告のタイトルは「性的虐待の諸案件への対処と虐待防止について責任をとる」で、教会における司法の分野で司教たちの対応は、神から受けた責任、教会に対する忠誠についての根源的な試練の一つだ、という点を強調。 「私たちは、民の世話をゆだねられています。それは、民を守り、彼らが虐待された時に正義を行う神聖な義務です」と語り、聖職者による未成年に対する性的虐待の個々の案件の主要な経過について言及。また、いくつかの実際的な提案も示し、「忍耐、最も良い方法、そして、私たちの罪のない子供たちと若者たちを守るこの上ない思いをもって、対応する必要がある」と強調した。 さらに、大司教は、「性的不法行為に関する報告」「性的不法行為の案件捜査」「教会法的な処罰の手順」「司法当局との接点」「教会法上の決定の実行」「性的虐待の防止」に関する教会が取るべき政策と手段について、言及した。 そして報告の最後に、教皇が2018年8月20日に出された「神の民に対する書簡」を次のように引用した。「私たちは、教会として、神に生涯をささげた人々、聖職者たち、そして最も弱い人々を見守り、世話をする使命をゆだねられた全ての人が犯した残酷な行為を、悲しみと恥ずかしさをもって、確かめ、弾劾しなければなりません。私たち自身の罪、他の人々の罪に赦しを願いましょう。罪を知ることは、私たちに過去の過ち、犯罪、そして、負わされた傷を確かめる助けとなり、今の私たちに、新たな変革の旅を開かれた心で始められるようにするのです」。 また、大司教は「私たちが世話をする信仰共同体は、私たちが本気であることを知るべきです。私たちが彼らの安全の友、彼らの子供たちと若者たちの友であることを、知るようになるべきです。私たちは、率直で、謙遜の心で、彼らと繋がります。私たちは、あらゆる代償をはらって、彼らを守ります。私たちは、私たちに任された羊たちのために身を捧げます」と決意を述べた。 シクルーナ大司教の基調報告の英語全文は www.pbc2019.orgに。 (翻訳「カトリック・あい」南條俊二) ツイート
さらに、大司教は、「性的不法行為に関する報告」「性的不法行為の案件捜査」「教会法的な処罰の手順」「司法当局との接点」「教会法上の決定の実行」「性的虐待の防止」に関する教会が取るべき政策と手段について、言及した。 そして報告の最後に、教皇が2018年8月20日に出された「神の民に対する書簡」を次のように引用した。「私たちは、教会として、神に生涯をささげた人々、聖職者たち、そして最も弱い人々を見守り、世話をする使命をゆだねられた全ての人が犯した残酷な行為を、悲しみと恥ずかしさをもって、確かめ、弾劾しなければなりません。私たち自身の罪、他の人々の罪に赦しを願いましょう。罪を知ることは、私たちに過去の過ち、犯罪、そして、負わされた傷を確かめる助けとなり、今の私たちに、新たな変革の旅を開かれた心で始められるようにするのです」。 また、大司教は「私たちが世話をする信仰共同体は、私たちが本気であることを知るべきです。私たちが彼らの安全の友、彼らの子供たちと若者たちの友であることを、知るようになるべきです。私たちは、率直で、謙遜の心で、彼らと繋がります。私たちは、あらゆる代償をはらって、彼らを守ります。私たちは、私たちに任された羊たちのために身を捧げます」と決意を述べた。 シクルーナ大司教の基調報告の英語全文は www.pbc2019.orgに。 (翻訳「カトリック・あい」南條俊二)