2018シノドスへ、教皇が「若者たち」の声に期待(TABLET)

(2017.1.13 TABLET ジェームス・ロバーツCNA)

 「Young People, the Faith and the Discernment of Vocation(若者たち、信仰、そして召命の識別)」を主題とする来年のシノドスの準備文書が13日に発表されたが、この文書は若者たちがシノドスの準備段階から実際の会議の議論に至るまで積極的な役割を求められていることを示している。文書は「シノドスの各段階を通じて、教会は例外なく、若者一人ひとりと出会い、寄り添い、心にかける、という熱意を明確にしたい」とし、また「教会は、彼らが社会で孤立したり、排除されたりするのを放置できないし、希望もしない」と言明している。

準備文書は「Young People in Today’s World」「Faith, Discernment and Vocation”」「Pastoral Action」の三章からなり、最後にシノドスと東方教会の総主教会議、司教会議、教皇庁会議、修道会総長会議などに向けた質問書が添付されている。質問書は、共通の質問事項と、世界の若者たちが置かれた様々に異なる環境に対応するための地域ごとの質問事項に分かれており、「西側世界、欧州、あるいはイタリア」のレンズを通さないことで「教会の現実を読み取れることも多い」とシノドス事務局長のバルディッセーリ枢機卿は説明している。

 準備文書が発表された記者会見には、事務局長、事務局次長のほか、教区の教会などで活発に活動している男女大学生も同席させ、来年のシノドスに至る議論で、若者たちにオブザーバー以上の役割を果たしてもらおうとする期待を示した。質問書には若者たち向けに設定された内容もあり、回答がインターネットで事務局に寄せられることも可能になる見通しで、そのためのウエブサイトは3月1日までに開設される、と事務局長は述べた。サイト名はwww.sinodogiovane2018.va.で、今のところはイタリア語のみにとどまっている。

 これらの質問に対する回答は、来年初めにまとめるシノドスでの議論のたたき台となる作業文書に反映される。

 また、準備文書では、「若者」の年齢上の定義を16歳から29歳までとしているが、世界のそれぞれの地域による「若者」の一般的な認識も考慮に入れている。

 準備文書の第3章「 Pastoral Action」は、「若者たちが福音の喜びへの招きを受け入れるのを、とくに不確かで、流動的で、不安な中で、教会はどのようにして助けていますか?」で始めている。準備文書の発表と同時に出された教皇フランシスコからの若者たちへの呼びかけの手紙で、教皇は「私は皆さんが関心の中心となることを望んでいます。それはあなた方が私の心の中にいるからです」と語った。昨年夏のポーランド・クラコフでのワールド・ユース・デーで、教皇は何回も「私たちは物事を変えることができますか?」と問いかけ、「はい」と大きな声で答えを受けていた。そのことを思い起こして、「あなた方の若い、若い気持ちから出たその叫びは、社会的な不正義に黙っていない、『捨てる文化』に迎合できない、『無関心のグローバル化』に負けることはできないのです」と述べたうえで、「あなた方の内なる叫び声を聞きなさい」と呼びかけた。

 さらに、「より良い世界はあなた方の努力、あなた方の変革への熱意、そしてあなた方の寛大さの結果として作られるのです」と強調し、聖霊がお示しになる「大胆な選択」を恐れないように、そして「あなた方の良心が、主に付き従うリスクを受け取るように働きかける時、遅れることのないように」と訴えられた。

 “The Tablet: The International Catholic News Weekly. Reproduced with permission of the Publisher” and that you quote our website address http://www.thetablet.co.uk

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2017年1月19日