身障者の子供たちへの性的虐待でアルゼンチンの司祭ら5人逮捕(TABLET)

 (2016.12.6 Tablet ミーガン・コーンウェル)

 アルゼンチンの警察当局が、身障者の若者たちのための学校で少なくとも22人の子供たちを性的に暴行したとして、カトリック司祭2人と男3人を逮捕したことが明らかになった。

逮捕された司祭は、ニコラ・コラッディ神父(82)とオレイショ・コルバチョ神父(55)で、アルゼンチン西部の刑務所に収監されており、有罪になれば、最高で50年の懲役となる。警察当局によれば、逮捕に当たっての、二人が勤務していた学校の強制捜査では、コラッディの居室でポルノ雑誌やポルノ・ビデオと3万4000ドルの現金が見つかっており、「これは歳が若く、意志を伝える能力を欠くという二重のハンディを背負った子供たちに対して、精神的にも霊的にも、取り返しのつかない影響を与える本当に深刻な事件だ」と裁判関係者は指摘している。

AP通信によれば、コラッディは以前、イタリアのプロボロ盲学校で学生たちに性的な虐待を加えたとして訴えられたことがあった。同校では、何年にもわたって、24人の司祭、修道士が数百人の子供たちに性的暴行を加えていたとされていたが、この男にこのような前歴があるにも関わらず、バチカンは放置し、アルゼンチンに移って、性的虐待を繰り返したことに、強い批判の声が起きている。

この事件は、ちょうどバチカンの「弱者保護のための委員会」が性的虐待をなくすためのガイドライン原案を示したウエブサイトを発足させたのと機を同じくして、明らかになった。コラッディ逮捕を受けて、盲学校のあるプロボロ協会のメンバーたちが声明を発表し、自分たちは、プロボロでの性的虐待事件に関して2010年から2011年にかけてベローナ大司教区事務局から事情聴取を受けた際、コラッディの名を挙げて警告していた、と言明した。

メンバーたちは昨年、教皇フランシスコと会見し、コラッディを独立した委員会で捜査するように要請していた。彼らがAPに示した今年2月5日付けのバチカンから手紙によれば、「あなたがたの要請はイタリアの司教協議会に伝えました。捜査するかどうかは彼らの判断です」という内容だった。「これまで(教会は)何も行動を起こしませんでした」とメンバーたちは語った。「私たちは自分自身に問わねばなりません。『教皇は、アルゼンチンの教会の首座大司教を長い間務めておられたのに、自分の国の聖職者による性的虐待について、何もご存じなかったのだろうか?』と」

(Tablet は、イギリスのイエズス会が発行する世界的に権威のあるカトリック専門の週刊誌です。「カトリック・あい」はそのウエブサイト版から随時、翻訳、掲載する許可を得ています。直接ご覧になりたい方は、TABLETのウエブサイトはhttp://www.thetablet.co.ukへ。「リンク」でも検索できます。)

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2016年12月8日