”横領司教”に抗議して司祭数十人が辞表・・インドネシアで(Tablet)

 

(2017.6.16  Tablet  by Catholic News Service)

  インドネシアの数十人のカトリック司祭が、同国フローレス島の担当司教が10万ドル(約1100万円)の教会の資金を私的に使い込んだしとして、これに抗議して職務を放棄した。Ucanews.comによると、同国ルーテン教区の少なくとも69人の司祭が、6月中旬、司教代理や小教区管理者としての職務を放棄、辞表を提出し、ウベルトス・レテン司教が彼らの「教区経営の全面見直すように」との要求を受け入れるよう、強く求めた。

 これについて、レテン司教は12日、記者たちに「司祭たちには、職務を離れてほしくないが、辞任は彼らが自由に判断することだ」と語り、「もし教会を愛するのであれば、人々の不安を静めねばならない」と述べたが、自らに対する申し立てに対してはコメントを拒んだ。

 抗議中の司祭たちのスポークスマンとなっているマーテン・チェン師は「教会が聖霊の導きに沿ったものとなる」ために教区経営の全面見直しは絶対に必要、と強調し、「教会運営、財政管理とともに、司牧活動についても、刷新が必要です」と訴えている。何人かの司祭はucanews.comに対して、自分たちがこのような行動にやむを得ず出たのは、レテン司教と話し合いによる問題解決が全くなされなかったため、と説明した。

 抗議行動に加わっているある司祭は匿名を条件に、「前向きな反応があれば、このようなことをしなかっただろう」としたうえで、レテン司教の具体的な問題行動として、司教がインドネシア司教団から9万4000ドル、司教区から3万ドルをそれぞれ内密に借り入れたが、会計報告に記載しなかったことを明らかにし、その使途について、ある会合で、彼が司祭たちに「米国でパイロットになる勉強をしている貧しい家庭の若者への資金援助に使った」と説明したものの、その具体的な中身の説明を求められたのに対して、「そのようなことを知る必要はない」と回答を拒否した、という。

 同司祭によると、この問題に関して昨年、同教区の167人の司祭の内112人がレテン司教を信任しないとする文書に署名した。その理由は、問題の使途不明金がレテン司教と恋愛関係にある女性に渡っているという疑念を持っているからだという。2014年に、司教のこうした関係について知っていると言明した司祭が、司祭職を辞め、その内容を公けにしたが、司教はこの訴えを「中傷だ」と批判している。

 別の司祭によれば、この問題はインドネシア司教協議会で調査が行われ、報告にまとめてバチカンに送ったが、「バチカンはまだ何の対応もしていない」と語っている。

(翻訳「カトリック・あい」南條)

 (Tabletはイギリスのイエズス会が発行する世界的権威のカトリック誌です。「カトリック・あい」は許可を得て翻訳、掲載しています。 “The Tablet: The International Catholic News Weekly. Reproduced with permission of the Publisher” and that you quote our website address http://www.thetablet.co.uk)

 

 

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2017年6月20日