インドのボンベイ大司教で教皇フランシスコの側近、オズワルド・グレイシャス枢機卿が、枢機卿9人で構成する教皇顧問会議(G9)が「司教の選定に当たって、一般信徒の関与を高める方向」で検討していることを、National Catholic Reporter 紙に明らかにした。
新司教の選定は、通常は隣接教区の司教たち、前任者、当該国に駐在するバチカン大使、そして教皇の要請のもとに行われることになっており、一般信徒も時として相談を受けることがあるとされているが、グレイシャス枢機卿によれば、実際には、「これまでバチカン大使の裁量に委ねてきた」のだとし、「それを義務的なものとすべきでないかどうか、について検討を重ねていた」という。
バチカン大使に一般信徒の意見を聴くことを義務付けることで、新司教選定が従来よりももっと「客観的に」なされるようになり得る。選定に意見を述べる範囲を公式に上位聖職者以外に広げた場合、教区の司祭、信徒とよく協調行動のとれる人物が選ばれるかも知れない。グレイシャス枢機卿はそのようにプラス面を指摘する一方、「誤った人物を司教に選んだ場合、教会の司牧活動を何年も後退させる可能性もある」とクギを差している。
もしも、教皇が顧問会議の勧告を受けれた場合、教会運営に一般信徒をより多く参加させようとする現在の彼の努力の見本になるだろう。教皇とその側近たちは、バチカンあるいは地方教会の管理運営に一般信徒をより多く参加させることは、より多くの司牧的対応を考慮したものになる-信徒たちの求めるものをもっと良く認識し、それにもっと良く合うようになる-と考えている。
G9は現在、バチカンの新たなapostolic constitution の原案つくりを託されているが、過去において、教皇庁の欠かせない職務を担当する部局の幹部ポストの一般信徒への開放を決めた実績がある。
(翻訳・「カトリック・あい」南條俊二)
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