(2016.12.8 Crux イネス・サン・マーチン バチカン特派員)
男女両性からの国際的な若干の抵抗を乗り越えて、 バチカンに初の「全女性」の協会が誕生したことが、7日、公式に発表された。協会は、バチカンの16の異なる機関に関係する女性の聖職者、一般信徒合わせて50人で発足するが、教皇庁とそれに関連する機関に働く750人以上の女性たちに門戸を開いている。
協会設立の狙いは、バチカンで働いている、あるいは働いた経験のある女性たちの「連帯のネットワーク」を作ることにある。12人の発起人によって設立された協会の名称は「Women in the Vatican (Donne in Vaticano)で、代表は、米国人ジャーナリストのトレーシー・マクルアー女史。バチカン放送で20年以上勤務し、バチカンの半機関紙L’Osservatore Romanoの英語版の仕事もパートでしている。
協会設立の動きは四年前に始まったが、障害となったのはお決まりのバチカンの官僚主義。申請が受け入れられるまでに35点の文書を作成する必要があった。また、バチカンに反旗を翻す団体や労働組合になるのではないかと心配する女性たちを含むいくつかの反対にも遭った。
設立発表とともに協会が配布した報道向け資料によると、この団体は「この種のものとしては初めて」であり、公式には今年9月に、バチカンの管理部門から認可を受けていた。
発起人の一人は、「このような計画が実現するためには、いつもそれにふさわしい人物が必要。この協会が認められるのは、かねてから女性の役割の向上に理解のある教皇フランシスコが在位されておられる間だ、と思っていました」と喜びを表している。
バチカンで働いている聖職者、一般信徒の二割を現在、女性が占めており、女性の存在は徐々に高まってきている。バチカンに新設が予定されている”メガ省庁” 「信徒・家庭・生命省」の長官となるケビン・ファレル枢機卿は先月のCruxとの会見で、職員に女性を含む一般信徒を多く採用する方針を明らかにしている。
バチカンの政策決定過程に参加する女性はまだ少ないが、正義と平和評議会など二つの機関に女性次官が二人勤務している。最近では、バチカン広報局に局長補佐などにも女性が就任している。