教皇フランシスコとアフマド・アル・タイーブ師との会見 2019年2月4日 アブダビ
(2021.2.3 バチカン放送)
教皇フランシスコは3日、バチカン宮殿から中継で行われた一般謁見で、翌4日に記念される国連の第一回「人類友愛国際デー」についてアピールされた。
教皇は、国連の決議による同記念日の制定には、「一昨年2月4日にアブダビで、アル=アズハルのグランド・イマーム、アフマド・アル・タイーブ師とご自身が会見し、共同文書『世界平和と共存のための人類の兄弟愛(友愛)』を署名した事も考慮されています」と説明。「異なる宗教、異なる文化間の対話を促進するこの記念日に、全世界の国家が一致することは、大変喜ばしいこと」と述べられた。
この記念日制定をめぐる国連の決議で、「全人類が分かち合う共通の価値の意識と理解に、すべての宗教グループ間の対話がもたらす貢献」が認められたことを示され、「これが私たちの毎日の祈り、毎日の努力となるように」と願われた。
(2021.2.2 バチカン放送)
4日は国連の第一回「人類友愛国際デー(International Day of Human Fraternity)」だが、これを記念してアラブ首長国連邦(UAE)アブダビでムハンマド皇太子主宰で開かれるバーチャルミーティングに、教皇フランシスコが、アル=アズハルのグランド・イマーム、アフマド・アル・タイーブ師や国連の アントニオ・グレーテス事務総長と共に参加することになった。
この記念日は、昨年12月21日に創設されたもので、宗教間の関係と文化を超えた対話を育むために、協力を新たにすることを目的としている。
バーチャルミーティングは、初の「人類友愛国際デー」とともに、一昨年2月4日に教皇とアフマド・アル・タイーブ師によって署名された共同文書「世界平和のための人類弟愛(友愛)」を記念するもので、イタリア時間4日午後2時半(日本時間午後10時半)から開かれる。
また4日には、「人類友愛のためのザイード賞」が授与される。2年前の共同文書の理念に沿って設けられたこの賞は、人類の友愛に継続的に取り組む人に贈られるもので、共同文書署名後に発足した「人類友愛のための高等委員会」によって受賞者が選ばれる。
(編集「カトリック・あい」)