(2019.1.25 バチカン放送)
パナマ訪問中の教皇は25日、パナマ県・パコラ市にある少年刑務所を訪れ少年刑務所の収容者たちと共に過ごされた。
「見失った羊」のたとえ話(ルカ福音書15章1-7節)の朗読に続く説教で、「罪人と食事するイエスを非難するファリサイ派の人々や律法学者たちの不毛な眼差し」と「人を変容させ、回心へと招くイエスの眼差し」を比べられ、「罪人に寄り添い、新しいチャンスを与えるイエスの選択に対し、罪人に先入観で接し、過去だけでなく未来まで決めつけ、善い人か悪い人に分けてしまうことの方が容易だと思われますが、私たちはこうした決めつけに勝る存在であるはずです」と強調された。
そして「福音書はこうした『決めつけの眼差し』とは全く別の、『神の御心から生まれた愛の眼差し』に満ちています」と話され、「その愛は変容し、癒され、赦されるための、救いの道へと導いてくれるのです」と説かれた。
最後に教皇は「人の更生を喜べない社会は病んでいます」と語り、「受容力のある、人に新しい機会・未来を与えるために進んで取り組むことのできる社会」を願われた。
(編集「カトリック・あい」)