(2016・9・27 CRUXバチカン特派員 イネス・サン・マーチン )
ローマ教皇庁のアントワーヌ・カミエリ国際関係担当次官が27日、バチカンを代表して出席したIAEA(国際原子力機関)年次総会で、「バチカンは核武装禁止の交渉復活とIAEA(国際原子力機関)が核開発を検証する重要な役割再開のために国際社会続けている努力を支持している」と言明、「われわれは、北朝鮮の事態を重大な関心を持って注視している」と述べた。
北朝鮮の度重なる核実験で朝鮮半島情勢に緊張が高まっている中で、教皇フランシスコが、ウィーンで開催中のIAEA年次総会に対する強い思いを抱いていることを代弁したものだ。教皇庁のグレッグ・バーク報道官は同日、カミエリ次官が「朝鮮半島の微妙な情勢」を念頭に、「北朝鮮が続けている核実験がこの地域にもたらしている緊張に対して、教皇とバチカンが抱いている懸念を強く示した」と説明した。
IAEA年次総会 5回核実験行った北朝鮮を強く非難 (2016.9.27 NHK)
IAEAの年次総会がオーストリアのウィーンで始まり、日本やEU=ヨーロッパ連合などが、今月5回目の核実験を行った北朝鮮を強く非難しました。ことしで60回目となるIAEAの年次総会は、26日、5日間の日程で開幕し、総会の冒頭、天野之弥事務局長は、今月9日、北朝鮮が、5回目の核実験を行ったことについて「非常に懸念される事態で北東アジアの平和と安全をますます脅かしている」と述べました。
このあと日本の代表として出席した石原内閣府副大臣は、北朝鮮について「国際社会に対する脅威は、従来とは異なるレベルに高まっていて、容認できない。国際的な核不拡散体制に対する重大な挑戦だ」と述べて、強く非難しました。またEUの代表も「北朝鮮による核実験とミサイル開発はEUにとっても重大な懸念で北朝鮮は開発をただちに放棄すべきだ」と述べるなど、北朝鮮への強い非難と懸念の声が相次ぎました。
年次総会では、北朝鮮への今後の対応についての議論が行われ、最終日の30日までに北朝鮮を非難する決議が採択される見通しです。総会ではこのほか、核を使ったテロなど世界の核セキュリティーを強化していくうえでIAEAがどのような役割を果たしていくべきかについても議論されることになっています。
(カトリック・あい・注・IAEA事務局長の天野氏は、日本のカトリック系高校出身の日本外交官。北朝鮮の急激な核開発、ミサイル開発、そして日本の排他的経済水域にまで試射ミサイルを撃ち込んでいる今、この問題は日本人の生存権にも関わる事態になっている。教皇、バチカンさえもこの事態を深刻に捉え、意思表示をされているのに、”当事者”である日本のカトリック司教団はどうしているのか。特定の政治問題で国民はもちろん、信徒の間でも様々な意見がある案件について、十年一日のごとく、一方的な日本政府批判の主張を繰り返している一部の人々が、このような基本的人権にも関わる切迫した課題で判断を示さず、沈黙していることに首を傾げざるを得ない。)