
教皇フランシスコ、典礼週間参加者らと – ANSA
(2017.8.24 バチカン放送)教皇フランシスコは24日、バチカンのパウロ6世ホールで、イタリアの「典礼アクション・センター」主催の「第68回典礼週間」に参加している司祭、修道者、信徒約800人とお会いになった。
挨拶の中で、教皇は、現在の典礼改革の源となった第二バチカン公会議に至るまでの教会の歩みを振り返られ、ピオ10世やピオ12世のそれぞれの時代の典礼問題への関心と対応を回顧しつつ、「公会議の典礼改革は突然花開いたものではなく、長い準備の歩みがあった」と語られた。
そして、第二バチカン公会議の公文書「典礼憲章」は、「信者たちが典礼を黙って見守るだけでなく、聖なる儀式に積極的に参加するように、との、『生きた典礼』への願い、刷新の希望への回答となった」と意義を強調する一方、依然として「公文書に対する表面的で誤った解釈、限定的な受け入れ、実践などの問題」があることを指摘。
そうした問題を克服し、公会議の指針を実現するためには「まだ多くのすべきことが残されています」とされたうえで、「行うべきは、典礼改革が選択した内容を見直すことではなく、改革の理由をよりよく理解し、その教えとルールを守ることです」と強調。そして、公会議の教えとその後のこれまでの長い歩みをもとに「私たちは、教会の教えの権威をもって、『典礼改革は後退することのできないもの』と明言します」と言明された。
さらに教皇は「典礼は、キリストの神秘の現存ゆえに「生きたもの」、同時に、典礼は教会の全成員が「生きるべきもの」であり、典礼は民の行為。司祭のものではなく、『民のもの』なのです」とされ、「典礼は『神から民への行為』であると共に、『神を賛美し、神に耳を傾ける民の行為」でもあります」と念を押された。そして、「教会は子どもも大人も、義人も罪びとも、誰をも除外せず、すべてを受け入れ、典礼もまた、排他的ではなく、受容的なもの、すべての人との交わりを擁護するものです」「典礼は、生活、生きるもの。生きる体験、生き方・考え方を変える体験であるのです」と指摘。
最後に教皇は「『神は存在する』と言うことと、『神は私たちのありのままを愛してくださる』と今ここで感じることの間には、大きな違いがあります。そうして典礼と祈りは『キリスト教的生活の学び舎』となります」「カトリック、すなわち普遍的な教会の豊かさは、ローマ典礼に留まらず、より広がるもの。東西それぞれの典礼の伝統の調和は、キリストに捧げるただ一つの祈りの声となるのです」と締めくくられた。