
Atlanta Archbishop Wilton D. Gregory at the Cathedral of Christ the King in this 2013 file photo. (Credit: Credit: Michael Alexander/Georgia Bulletin via CNS.)
アメリカ・バージニア州シャーロッツビルで起きた白人至上主義者の集会とそれに反対するカウンターの人々の衝突事件を受けて、アフリカ系米国人カトリック聖職者で最高位にあるアトランタのウィルトン・グレゴリー大司教は、全米の司教たちがこうした人種差別の新たな動きに対して、立ち上がるべきだ、無作為は支持表明を意味する、と強く訴えた。
Cruxの15日の週刊ラジオ番組のインタビューに答えたグレゴリー大司教は「現地の教会を統括している司教たちは、自分の教区内で対立がひどくない場合でも、この問題について声を上げねばなりません。信徒席に座っている人々は、自分かアフリカ系、スペイン系、アジア系、はたまたイスラム教徒であろうと、この問題にだんまりを決め込むことは、支持していることと同じであることを知らねばなりません」と強調した。
そして、「私たちは、今回の恥ずべき行為に弾劾の声を上げ、それぞれの地域社会の場で声を上げる人々が連帯して立ち上がる必要があります」と呼びかけた。
間もなく70歳を迎える大司教は、1960年代の黒人に白人と同等の市民権を要求する運動に十代の青年として関わった経験を持つ。シャーロッツビルで起きた白人至上主義者たちの集会に反対して立ちあがった人たちに、「当時と同じ精神を見た」と言い、「とても多くの若い白人、スペイン系、黒人、アジア系の人々が、人種差別に反対しています。彼らは、次の世代、自分の子供たち、孫たちに希望を与えたいから、そうしているのだ、と私は信じています」と若者たちの動きに期待している。
米国のカトリック司教団は昨年、一連の警察官による黒人射殺で米国の人種不平等問題が表面化したのを受けて、人種問題についての作業部会を始めることを決めたが、それをきっかけにグレゴリー大司教の指導力に関心を寄せている。
(翻訳・「カトリック・あい」南條俊二)
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