(2017.8.14 CJC)北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は、カナダのダニエル・ジャン国家安全保障顧問が8月8日、トルドー首相特使として北朝鮮の平壌に到着した、と報じた。北朝鮮で2015年12月に敵対行為を働いたとして無期労働教化刑で服役している韓国系カナダ人牧師、林賢洙氏(62)の解放交渉を行った模様で、翌9日、林氏が病気のため、人道的見地から釈放したと発表した。
同通信は7月14日、駐朝スウェーデン臨時代理大使が林氏と領事面会を行った際に、林氏がカナダ政府に問題の解決に向けて努力して欲しいと求めたと伝えていた。カナダ外務省は8月12日、林氏が帰国し、家族と再会したと発表した。外務省は声明で「われわれは林氏の家族らと共に、待ちに待った帰国を喜んでいる」と表明した。
林氏は北朝鮮で最も影響力のある宣教師とされ、同氏が所属するトロント郊外ミシサガの『ライト・コリアン長老教会』は、同氏が1997年以降、北朝鮮に100回以上渡航し、児童養護施設や介護施設の設置を手伝ったと明らかにしている。一方で、林氏が関わっていた製麺、製粉などの事業は、13年12月に処刑された張成沢元国防委員会副委員長と関連があったとされている。□
北朝鮮から帰国したカナダ人牧師が拘束体験語る
(2017.8.14 CJC)北朝鮮で拘束され、病気を理由に解放された韓国系カナダ人の林賢洙氏(62=リム・ヒョンス)牧師が帰国後初めて公の場に姿を現した。
同氏は8月13日、帰国後始めて地元のトロント郊外ミシサガの教会を訪れ、冬に凍った地面に穴を掘らされたこと、「体重は90キロから2カ月で67キロに減った」など体験を語った。北朝鮮はリム氏の釈放について「病気のため」としているが、リム氏は健康状態については問題なかったと話した。
北朝鮮は今年6月にもアメリカ人大学生を解放したが、帰国時には意識がなく、その後死亡している。□