Pope Francis waves and delivers his blessing during the Angelus noon prayer from the window of his studio overlooking St. Peter’s Square, at the Vatican, Sunday, June 25 , 2017. (Credit: AP Photo/Alessandra Tarantino.)
教皇フランシスコは25日、正午の祈りでの説教で再び、キリスト教徒に対する迫害について取り上げ、これを「宣教する人々のリスク」と定義された。「私たちは、迫害されている兄弟たち、姉妹たちのために祈ります。そして神を賛美します。それは、リスクを負っているにもかかわらず、彼らが勇気と忠誠心を持って、信仰を証しし続けているからです」と語られた。
さらに教皇は、具体的な例として、ソ連による支配の下で三度投獄された末、1962年に90歳で殺害され、25日に母国リトアニアで列福されたテオフィリウス・マツリオニス大司教 を紹介され、「信仰と人間の尊厳の不屈の守り手の証人のために神に賛美を捧げます」として、サンピエトロ広場に集まった人々に対して、大司教とリトアニアの人々に賛辞を送るように求められた。
迫害されている人達の模範は、「私たちが、キリストを支持する立場をとるのをためらうことがないように、助けてくれます」。彼らは、それぞれの状況における証人となり、「平和的に見える状況にあっても」証人となる。そのような敵意と苦難の無い状況は「試練」―「オオカミの群れの中にいる羊」のように―となり得る、とされた。
そして、「この世の意識朦朧とした状態」から目覚めたくない人々の中で宣教する―「束の間の真実」に抗して福音を説く―ことは、キリスト教徒たちを「当惑」し「良くない」と思わせるかもしれない。しかし、そのような状況に置かれても、神は「恐れてはならない!」と言われる、と教皇は強調した。「厳しい試練、迫害、痛手を被る時にいつも、私たちは心の中にイエスの声を聞きます。『恐れてはならない!恐れずに、前に進みなさい!私はあなたと共にいます!』」。
教皇は続けて、キリスト教徒たちに対して、嘲笑され、虐待されることを恐れないように、無視されることも恐れないように、と説かれた。あなたを「面と向かって」は讃え、「陰で」福音を攻撃する人は、たくさんおり、「そういう人たちを私たちはすべて分かっています」と述べた。
25日の主日のミサで読まれた福音の中から、イエスが使徒たちに宣教に赴くにあたって、「厳しい試練と迫害」に出会う心の準備をさせたことを取り上げられ、宣教に出かけるということは、「旅行をする」ことではないし、成功が保証されてもおらず、「使徒たちは拒絶され、迫害される可能性を考えねばなりませんでした。これは恐ろしいことですが、真実なのです」 。それでも、そのような難題は、「宣教活動を構成するもの、その人の信仰が本物であることを証明する手段の一つ」であるとされた。
教皇は具体例を示されなかったが、キリスト教徒たちは現在、世界で最もひどい迫害を受けている宗教集団であり、日々、2億人が実際に迫害に直面している。中東の幾つかの国々、北朝鮮、中国など、迫害が何十年にもわたって続いている国が関わっているが、キリスト教徒が暴力を振るわれるケースは世界中いたるところで起きている。先週の金曜日の早朝にも、マドリードの大学の聖堂が、何者かに火炎瓶で襲われた。窓ガラスが割れ、聖堂内に置かれた聖ヨゼフの像が破壊され、椅子が燃やされた。聖堂の外には、赤いペンキで「光り輝くたった一つの教会は燃える教会だ」と書かれていた。この聖堂は昨年6月にも襲われ、その時は何人かが内部になだれ込み、反カトリックの言葉を残して行った。
