仏ルモンド紙が「枢機卿就任予定のマリの大司教がスイスの銀行に秘密口座」と報道(Tablet)

 PICTURE: Cardinal-designate Jean Zerbo of Bamako, Mali, is pictured while greeting visitors in Bamako on 25 May. He will be among five new cardinals to be created by Pope Francis at a Vatican consistory on June 28.

(2017・6・6  Tablet   Ellen Teague, Rose Gamble)フランスの高級紙、ル・モンドが、5月31日付け記事で、マリ共和国のジャン・ゼルボ大司教(73)がスイスの複数の銀行への口座開設に関与している、と報道した。ゼルボ大司教については先日、教皇フランシスコにより枢機卿に選ばれることが発表され、6月28日にバチカンで他の新枢機卿と共に就任式が行われる予定だ。

 マリの司教会議はこれを否定しているが、同紙によれば、マリ大司教を含む数名の司教がスイス銀行の口座に1200万ユーロ(約15億円)を預金しているという。口座を開いたのは、2002年初頭。当時、ゼルボ大司教は、マリ司教会議の財務を管理していた。口座はスイスの銀行幹部とゼルボ大司教を含む教会幹部との間で秘密裏に開設された。同紙の調査によれば、2002年にモナコで7つの口座が開設され、現在はジュネーブのHSBCプライベートバンクに口座があり、現在も使われている。

 マリのカトリック教会は極めて乏しい資金で運営されており、バマコの司教座聖堂は現在、老朽化で使用できず、信徒たちなどから集めている補修費も十分集まらず、しばしば近くの駐車場でミサを捧げる状態だ。このような状態の中で、多額の資金がスイスの銀行に秘密に置かれているのは、極めて不自然で、この報道をきっかけに関係者の間で大きな議論を呼んでいる。

 この問題について、ゼルボ大司教は、英国BBCの取材に対して、「自分は、スイス口座に関連したマリの教会関係者の一人ではない」と関与を否定、「海外の資金はすべて、フランスのコロニアルミッショナリーから引き継いだものだ」と語っている。

(翻訳・「カトリック・あい」岡山康子)

(Tabletはイギリスのイエズス会が発行する世界的権威のカトリック誌です。「カトリック・あい」は許可を得て翻訳、掲載しています。 “The Tablet: The International Catholic News Weekly. Reproduced with permission of the Publisher” and that you quote our website address http://www.thetablet.co.uk)

 

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2017年6月17日