
(2026.4.8 Vatican News Guglielmo Gallone)
イスラエルのネタニヤフ首相が米イラク停戦合意はレバノンには適用されない、と言明したが、レバノン南部のイスラエルとの国境沿いの村ルメイシュのレバノン・マロン派の教区司祭、トニ・エリアス神父は、「私たちは諦めない、主への信頼。これこそが、私たちを取り巻く戦争と紛争の渦中で私たちを真に強靭な民たらしめているのです」と言明した。
エリアス神父は「私たちは平和と安らぎの中で生きるレバノンを望んでいる。若者たちに仕事を見つけさせたい。家族が村を離れることを余儀なくされなくなることを望んでいます… なぜなら、主が私たちに『すべての人を愛するよう二』と教えてくださったからです」と語った。
そして、「私はすべての人を愛している。シーア派、スンニ派、ドルーズ派…すべての人をです。今こそ、声をさらに大きく上げる時が来ている。私たちはもう戦争を望みません」と訴えた。
「ルメイシュは、イスラエルと国境を接するキリスト教徒の村です。国境の近くにいるのではない。国境そのものにいるのです。ビン・ジベイル地区で、今なお持ちこたえているのは私たちだけ。『レバノン南部での停戦はあり得ないだろう』と誰もが思っていた。イスラエル軍がすでに私たちの村を通り過ぎており、今回の戦闘におけるイスラエル軍の規模があまりにも大きいからです」とも語った。
8日、イスラエルは、レバノン南部、首都ベイルート南部とベッカー渓谷東部を空爆した。これらはイスラエルが「ヒズボラが数多く活動している」とする地域だ。わずか10分間で、ヒズボラの司令部や軍事施設と説明する100か所以上という大規模な攻撃だった。
こうした状況にもかかわらず、エリアス神父が主任司祭を務める教会では「何とか、主の復活を祝うことができました。主に対して感謝しています。復活徹夜祭は断念せざるを得なかったが、それでも心を込めて聖週間を祝うことができました。これこそが私たちの抵抗の核心です。信仰、主への信頼、そして主に委ね、諦めない。主を信頼すること。これこそが、私たちを取り巻く戦争と紛争の渦中において、私たちを真に強靭な民たらしめているのです」と述べた。
彼は、教皇が自分たちのために祈ってくださったことに、教会共同体を代表して深い感謝の意を表した。
そして、「ちょうど今朝、レバノン駐在教皇大使のパオロ・ボルジア大司教が、私たちの様子や必要なものを聞いてくれました。私は必要とされる医薬品のリストを作成しています。がんを患っている人や、深刻な治療を受けている人がいる。中には、非常に特殊な薬や高価な薬を必要としている人もおり、それらは高額だったり、すでに手に入らなくなっていたりする。こうした必需品が必要だが、何よりも、それを届けてもらえる人道回廊の確保が必要です」と語った。神父は、このリストを、この地域でカリタスと緊密に連携しているマルタ騎士団に送ろうとしている。
「私は、この小教区で全責任を負っており、支援を受けられる方法も模索しています。そして、平和的な抵抗を貫き通します」と決意を語っている。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)