☩「中東での犠牲者、特に子供たち、レバノンで殺された司祭を悼み、あらゆる敵対行為の即時停止を祈る」教皇が声明で

(2026.3.9 Vatican News) 

    バチカン報道局が9日、声明を発表し、教皇レオ14世が中東での米、イスラエルとイランの砲爆撃の応酬による犠牲者、特に子供たちとレバノンで殺されたマロン派のカトリック司祭、ピエール・エル・ラーヒ神父に対して深い悲しまれるとともに、中東での敵対行為の停止を祈っていることを強調した。

 声明は「教皇レオ14世は、中東でこの数日間に起きた爆撃の全犠牲者、多くの子供を含む無実の人々、そして彼らを助けていた者たち、例えば9日午後クラーヤで殺害されたマロン派司祭ピエール・エル・ラーヒ神父に対して深い悲しみを表明されている。教皇は懸念を持って事態の推移を見守り、あらゆる敵対行為が一日も早く終息するよう祈っておられる」としている。

 レバノン・メディアの報道によれば、エル・ラーヒ神父は9日午後、レバノンの山岳地帯、クラーヤで、イスラエル軍戦車による砲撃を受けた家に住む教区民を助けようと、数人の若者たちと現場に駆けけた際、戦車の再砲撃で命を落とした。

File photo of Fr. Pierre El-Rahi
(右写真はFile photo of Fr. Pierre El-Rahi)

 Vatican Newsの取材に対して、ティール・デイルミマス教区のラテン典礼司祭トゥフィック・ブー・メルヒ神父は、「エル・ラーヒ神父は教区のキリスト教徒にとって真の牧者でした。イスラエル軍が繰り返し避難命令を出していたにもかかわらず、エル・ラーヒ神父は信徒たちのために留まり続けたのです」と述べた。教区はエル・ラーヒ神父の死に続いて、別の司祭の家が直接攻撃されており、信徒たちは強い恐怖に襲われていると、いう。

「これまでキリスト教徒の村では人々は家を出ようとしなかった。家を離れることは路上生活か別の場所に移ることを意味するが、特に国の経済状況が既に深刻な中、人々に移住のための金銭的余裕はありません。だが今、状況は全て変わりました」。

 メルヒ神父によると、聖地を管区するフランシスコ会は現在、ティールにある修道院で200人の避難民(全員がイスラム教徒)を受け入れている。また30万人以上が安全を求めてレバノン南部を離れているといい、「私たちが決して失ってはならないのは、常に努力する力を与えてくださる主への希望。もう戦争は十分です。暴力も十分です。教皇が言われたように、武器は平和を生むのではなく、虐殺と憎しみを生む。私たちが求めるのは、少しばかりの尊厳を持って生きることだけなのです」と訴えている。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2026年3月11日