・世界で迫害されているキリスト教徒は前年比800万人増の3億8800万人で過去最高にーOpen Doorsが2026年版「世界監視リスト」を発表 (2026.1.16 カトリック・あい) 迫害されているキリスト教徒を支援する国際NGO、Open Doorsが14日発表した2026年版「世界監視リスト」によると、世界で迫害され、暴力の危険にさらされているキリスト教徒の数は2025年に、前年より800万人増えて3億8800万人、過去最高を記録した。このうち2億100万人が女性、1億1000万人が未成年者で占められている。減少傾向にあった殺害件数は再び増加し、4849件(1日あたり13件)に上った。 サブ・サハラ・アフリカとくにナイジェリアでの犠牲者が顕著で3490人と世界の犠牲者総数の7割を占めた。信仰を理由に逮捕された者は4712人、拉致被害者は3302人で、前年比横ばいないし減少となり、教会への攻撃も3632件、家屋や店舗への攻撃も2万5794件といずれも減っているものの、虐待、強姦、強制結婚の被害者数は前年の3944件から5202件へ大幅に増えている。 Open Doorsのナニ代表はローマでの記者会見で、「キリスト教の重心がアフリカへ移ったが、そこが最も攻撃を受けている」とし、特に深刻な国として、ナイジェリアの他、内戦が続くスーダン、マリ、ニジェール、ブルキナファソ、コンゴ民主共和国、モザンビークを挙げ、「脆弱な政治・社会の状況でのキリスト教徒への攻撃は、経済的要因と宗教的側面が複合した多様な原因によって起きている」と説明した。 2026年版「世界監視リスト」で国別状況を見ると、北朝鮮が前年から引き続き、キリスト教徒にとって最も危険な国とされた。 迫害が深刻な国々にはソマリア、エリトリア、リビア、アフガニスタン、イエメン、スーダン、マリ、ナイジェリア、パキスタン、イラン、インド、サウジアラビア、ミャンマー、シリアなどが挙げられている。 また、中国では、政府・共産党による継続的な規制により「許容範囲」が一段と狭められている。キリスト教徒は宣教活動や教会での活動の自由が制約される中で、教会の指導者たちは、中国共産党への服従とイデオロギーの受け入れを強制する規則が増加する状況に直面している。 圧力が強まる中で、政府・共産党のルールに従わず、自主独立の道を歩もうとする(プロテスタントの)家庭教会は、10~20人の小規模な私的な家庭集会に分かれ、秘密の場所で集会を開いている。政府・共産党の登録に応じない教会の牧師たちは””献金の収集”や”争いを起こし、トラブルを煽る行為”を理由に、詐欺などの容疑で逮捕・拘禁されるケースが増加している。 中東では、シリアが最も危険な国とされ、政治騒乱が続く中で同国にいるキリスト教徒はわずか30万人。10年前に比べて数十万人減少している。 ツイート