Pope Leo XIV speaking at the conclusion of the first session of the extraordinary Consistory in the Vatican’s Paul VI Hall (@Vatican Media)
(2026.1.8 Vatican News Salvatore Cernuzio )
教皇レオ14世は7日の臨時枢機卿会議初日、バチカンのパウロ6世ホールでの言語別グループ作業に続き、全体会議第一回セッションを即興の挨拶で締めくくられ。
教皇は、会議で取り上げるのが適当とされたご自身の四つのテーマ案の中から、枢機卿団が(教皇フランシスコの使徒的勧告)『福音の喜び』に照らした「シノダリティ(共働性)」と「宣教」の二つを討議テーマに選んだことを感謝され、「この選択に感謝します。他のテーマも無駄ではありません。私たちがまだ取り組むべき非常に具体的かつ特殊な課題が存在します」と述べられた。
そして、「私は、あなた方に頼る必要を感じています。この僕をこの使命に召したのは、あなた方です。ですから、共に働き、共に見極め、聖霊が私たちに求めているものを共に探求することが重要だと考えています」とし、会議に出席した170人の枢機卿たちに支援と協力を求められた。
教皇はグループ討議には直接参加されなかったが、全体会議には出席され、教皇庁所属以外の枢機卿で構成される9つの作業部会の記録者たちから、それぞれの部会の作業内容を報告を受け、最大3分間で二つのテーマを選んだ理由について説明を受けられた。
全体会議の締めくくりに、教皇は、再び発言され、枢機卿たちに「この最初の会議で既に成し遂げられた全ての作業」と、全てのテーブルが「圧倒的多数で」行った選択に対して感謝を述べられるとともに、「一つのテーマは他から切り離せません… 共に検討すべき課題は多いが、私たちは、自己中心的な教会ではなく、宣教的な教会であり、より遠く、他者へと目を向ける教会でありたい」とされ、「教会の存在意義は、枢機卿にも、司教にも、聖職者にもありません。福音宣教にあるのです」と強調。
このような視点から、教皇は、二つのテーマが今回の会議の討議テーマに選ばれたことに感謝を表明。「二つのテーマのうち、『シノドス(世界代表司教会議)とシノダリティ(共働性)』は、現代世界において宣教的な教会のあり方を模索する姿勢を表し、『福音の喜び』は教会に、キリストを中心としてケリグマ、すなわち福音を宣べ伝えることを求めている。これが私たちの使命です」とされる一方、「他のテーマが失われるわけではありません… 私たちが、取り組むべき非常に具体的かつ特殊な課題は、二つ以外にも存在します」と語られた。
また、各枢機卿が「対話と識別」の継続的プロセスの一環として、教皇自身や他の者たちと「真に自由に」意思疎通できることを、希望された。
教皇は、ある報告者の言葉-「机上の作業の結論と同じくらい、過程そのものが重要でした」を取り上げ、「この共働性の経験こそが、枢機卿会議の成果となることを望んでいます。この経験は、教会と世界に証しを示すもの。『共に在ろう』とする願いと、聖霊が今日の教会と明日の教会に求めるものを共に探求するために、『旅』という犠牲を払う価値を認める証しです」と述べられた。
そして、会議の時間は「非常に短いが、私にとっても非常に重要な時間です」とされ、改めて、「共に働き、共に見極め、聖霊が教会に求めるものを共に探求すること」の重要性を強調された。
教皇はあいさつの最後に、前日6日、聖なる扉を閉じ、聖年を終えたのに続く聖ペテロ大聖堂での「主の公現」の祭日のミサにおける説教を振り返り、信者たちに 「自問しましょう。私たちの教会に命はあるのか?」と問いかけたのを思い起こされた。
そのうえで、「私は『ある』と確信しています。この数か月―以前経験していなかったとしても―私は教会の命の無数の素晴らしい体験をしてきた。それでもなお疑問は残ります。私たちの教会に命はあるのか? 生まれつつある者のための空間はあるのか? 私たちは、再び旅路へと導かれる神を愛し、宣べ伝えているのか?」と再び自問され、「確かにまだ『歩むべき道』があります。『すべては既に成し遂げられ、終わったことだ、これまで通りに行動すればいい』という考えに逃げ込むことはできません。ですから、枢機卿会議は、教会が共に歩むのを助けるために、存在するのです」と強調された。
また、6日の説教の別の箇所を取り上げ、「ヘロデ王が抱いた『恐怖』は目を曇らせました。これに対して、福音は、私たちを『自由』にし、『慎重』にすると同時に『大胆で、注意深く、創造的』にし、これまで通った道とは違う道を開くのです」とされ、枢機卿会議は「教会の新たな姿を真に体験できる数ある表現の一つ」であり、「聖霊は私たちの間にも生きておられます… 私たちが共に舟に乗っているとは、なんと素晴らしい事でしょう!」と枢機卿たちを励まされた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)