
(2026.1.3 Vatican News Francesca Merlo
「歌なくして主の降誕の祝いはありえません」-教皇レオ14世は、1月3日夜にバチカンのシスティナ礼拝堂で行われた同礼拝堂聖歌隊のクリスマス・コンサートを、この言葉で締めくくられた。
コンサートの最後にあいさつされた教皇は、聖歌隊が参加者全員を「音楽と歌という言語を通じて主の降誕の神秘へと導いてくれたこと」に感謝され、「知性だけでなく、心にも語りかけることができます」と語られた。
そして、「音楽は主の降誕の祝宴に添えられた”装飾品”ではなく、その本質そのものです」とされ、「世界のあらゆる場所で、あらゆる言語と民族が、ベツレヘムの出来事を音楽と歌で祝っています… 福音書自体が、聖母マリアが救い主を産んだ時、天の天使たちが『神に栄光、地に平和』と歌ったと伝えている以上、そのようにあるべきです」と強調。
続けて教皇は、最初の”クリスマス・コンサート”を思い描きつつ、ベツレヘムの羊飼いたちの姿に言及。「あの夜の観客であり、証人である彼らは、神を賛美し、称えながら帰路につきました。そして私はこう想像します。彼らもまた歌い、おそらくは素朴な笛を奏でながら、賛美したのだと」と語られた。
また、「天上の音楽が響き渡った別の場所、はるかに親密な場所がありました。静寂に包まれ、内省的で、最も繊細な場所、マリアの心の中です」と語られ、「教会は彼女から、沈黙の中で耳を傾けることを学びます。そうすることで、私たちは、人生という”楽譜”の中で、主が一人ひとりに託された役割を忠実に果たすことができるのです」と説かれた。
そして、教皇の語られたこの音楽的な比喩は、祈りにおける音楽へのご自身の愛着を反映している。彼が祈りを歌い上げる声を聞いた者なら誰もが、その敬虔さを実感するだろう。土曜の夜も例外ではなかった。教皇は出席者全員にラテン語で「主の祈り」を共に歌うよう求め、皆がそれに応じたのだった!教皇は、指揮者のマルコス・パヴァン師、プエリ・カントーレス(白い声たち)の指導者ミケーレ・マリネッリ師、そしてローマ教皇の典礼に奉仕する約1500年の歴史を持つ合唱団の全員に感謝の意を表された。
この夜、教皇の言葉は、音楽と世界の最も切実な叫びを融合させた。コンサートは、世界の苦しみに耳を傾けながらも、祈りとしての素晴らしさの余地を残す教会を映し出していた。そして、教皇はあいさつの終わりに、「 このコンサートを、世界の多くの地域で、光も音楽もなく、人間の尊厳に必要なものさえなく、平和もないクリスマスを過ごした子供たちに捧げたい…今夜、私たちの賛美の歌を聴かれた主が、これらの小さな者たちの沈黙の叫びを聞かれ、聖母マリアの取り次ぎを通して、世界に正義と平和をお与えくださいますように」と祈られた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)