Pope Leo addresses participants at the conference “Raising Hope for Climate Justice” (AFP or licensors)
(2025.10.1 Vatican News Francesca Merlo)
教皇フランシスコの回勅『ラウダート・シ』公布10周年を迎え、教皇レオ14世は1日、ラウダート・シ運動主催の「気候正義に関する国際会議」の参加者に向けて挨拶され、この「画期的な環境回勅」について考察、「その時が来れば、神は『共通の家を大切に守ったか』と私たちに問われるでしょう」と語られた。
挨拶で教皇は、フランシスコ教皇の回勅が遺した遺産に感謝を表明し、そのメッセージが学校、教区、学術プログラム、国際対話に与えた影響の大きさに言及。
「その影響は、世界の指導者の会合や宗教間イニシアチブ、経済・ビジネス界、神学や生命倫理研究にまで及んでいます。とりわけ『私たちの共通の家を大切にする』という表現が、学術研究や公の議論において、人々や大陸を超えて標準的なフレーズとなっいます」と指摘した。
そして、過去10年の成果を振り返りつつ、『ラウダート・シ』で指摘された課題が「10年前よりも今日さらに重要になっています… これらの課題は政治的・社会的であるだけでなく、精神的でもあり、教皇フランシスコが『心の回心』と呼ばれたものを必要としているのです」と強調。
「心こそが、最も深い探求が行われる場所であり、究極の自己が発見され、決断が形作られる場所。心へと回帰することによってのみ、真の生態学的回心が可能となります… この変革は、”データ収集”から”思いやり”へ、”環境論議”から”信仰と神への愛に根ざした生活様式”への転換を意味します」と説かれた。
そして、アッシジの聖フランシスコに関する自身の言葉を引用され、「生態系への配慮、貧しい者への正義、社会的責任、内なる平和は不可分であること」を参加者たちに思い起こさせ、また世界の指導者たちに、今後の国際会議(COP30や国連2026年水会議を含む)を見据え、「地球と貧しい人々、家族、先住民族、不本意な移住者、そして世界中の信者たちの叫び」に耳を傾けるよう、強く求められた。
挨拶の最後に、教皇は「神は、私たちにお尋ねになるでしょう。『私が創造した世界を耕し、守り、兄弟姉妹を慈しんだか』と。私たちの答えはどうなるでしょう?」とすべての人に問いかけられた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)