(2025.7.13 Vatican News Devin Watkins)
教皇レオ14世は、年間第十五主日の13日、夏の教皇離宮、カステル・ガンドルフォで信徒たちと共に聖母マリアに正午の祈りを捧げ、「永遠の命は死を欺くことではなく、奉仕と愛をもって他者を思いやることによって得られる」と説かれた。
祈りに先立つ説教で教皇は、この日のミサで読まれたルカ福音書の「善きサマリア人」の箇所で、律法学者からイエスに投げかけられた「先生、何をしたら、永遠の命を受け継ぐことができるでしょうか」(10章25節)との問いについて考察。
この問いが人間の心の奥底にある願い、「失敗、悪、そして死から解放された存在」への願いを表していることを指摘されたうえで、「永遠の命は、力ずくや交渉によっては決して得ることができません。受け継がねばならない… 神だけがお与えになれる永遠の命は、親が子に与えるように、私たちにも受け継がれるものなのです」と強調。
「だからこそ、イエスは私たちに、神の御心を行うべきだ、とおっしゃっているのです。心を尽くして神を愛し、隣人を自分自身のように愛すること(ルカ福音書10章27節)。この二つを行うとき、私たちは父の愛に応えることができるのです」と説かれ、「神の御心とは、御子イエスにおいて私たちを無条件に愛することによって、父ご自身が最初に従われた命の法則です」と付け加えられた。
さらに教皇は、真の愛の意味をイエスに求めるよう促され、「愛とは寛大で、赦しを与え、広げるものであり、決して私たちを自分自身の中に閉じ込めるものでは在りません」と言明。「神がイエス・キリストにおいて人類に近づかれたように、私たちも周囲の人々を思いやる必要があるのです… 世界の救い主イエスの模範に倣い、私たちも、とりわけ落胆と失望に陥っている人々に、慰めと希望を与えるよう求められています」と語られた。
そして説教の最後に、「神と隣人を愛する、という至高の戒律は、人間が作ったあらゆる法に優先し、それらの法に真の意味を与えるものであること」を思い起こされ、「永遠に生きるためには、『死を欺く』のではなく、共に過ごすこの時の中で、他者を思いやることによって、『命に仕える』必要があります… 命に仕えることを求めることで、私たちは、日々の生活の中で平和の職人となるのです」と述べられた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)