☩「私たちの町から、絶望を一掃せねばならない」-教皇、国連「国際麻薬乱用撲滅デー」の集いで

教皇レオ14世による「国際麻薬乱用撲滅デー」の集い 2025年6月26日 バチカン・聖ダマソの中庭教皇レオ14世による「国際麻薬乱用撲滅デー」の集い 2025年6月26日 バチカン・聖ダマソの中庭  (@Vatican Media)
(2025.6.26 バチカン放送)

 国連の「国際麻薬乱用撲滅デー」の26日、教皇レオ14世は、麻薬・覚醒剤など違法薬物の取引の撲滅や、薬物依存からの回復に努める人々との集いを開かれた。

 バチカンの「聖ダマソの中庭」を会場にした集いでは、イタリア政府関係者から麻薬撲滅の取り組みが説明され、薬物依存の経験を持つ女性からはその更生の努力が語られた。

 教皇は集いの冒頭で、「あなたがたに平和があるように」と、復活されたイエスの言葉で挨拶された。

  復活されたイエスは家に鍵をかけて閉じこもっている弟子たちの中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と挨拶された。弟子たちはイエスを見捨て、イエスを永遠に失ったと思い、失望と恐れに囚われ、その中にはすでに去って行った者たちもいた。

 教皇は、「それでもイエスは彼らを探して再び戻って来られた… 弟子たちが鍵をかけ、蟄居していた家の扉からイエスは入って来られ、平和をもたらし、赦しと聖霊の息吹きをもって再び弟子たちを元気づけられたのです」とされ、「息が詰まりそうな時、先が見通せない時、私たちの人としての尊厳は枯れてしまう。そのような時にも、復活されたイエスは再び戻られ、その息吹きをもたらしてくださることを忘れてはなりません」と説かれた。

 そのうえで、「薬物依存は、目に見えない牢獄ですが、私たちは皆、自由へと召された存在なのです」と強調。「平和と喜びを見出すためには、『共に』が鍵となります。悪は、皆で共に打ち勝つもの。喜びは、共に見出すもの。不正義は、共に闘うもの」と語られた。

 教皇はまた、「私たちの闘いは、大きなビジネスになっている違法薬物や、アルコール、ギャンブルなどへの『依存を作り出す者たち』との闘いです。そして、これらが巨額の利益を生むシステムや複雑に入り組んだ犯罪組織を解体する義務を、国々は持っています… だが現実は、治安の名の下に貧しい人々を相手に闘い、死の連鎖のシステムの末端にいる人々で刑務所をいっぱいにすることがあっても、そのシステムの鎖の先を握っている人々は罰せられず、影響を行使し続けているのです」と批判。

 「私たちの町は、『疎外された人々』からではなく、『疎外』から解放され、『絶望的な状況に置かれた人々』ではなく、『絶望』を一掃せねばなりません… 私たちは皆、自由であるために、人間的であるために、平和のために、召されています… 癒しと出会いと学びの場所を増やしながら、共に歩んで行きましょう」と参加者たちに呼びかけられた。

(編集「カトリック・あい」)

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2025年6月27日