「苦しむ人々に寄り添うこと。言葉だけに終わらないように」

〈2017.2.28 バチカン放送)教皇フランシスコが、イタリアの雑誌「スカルプ・デ・テニス」のインタビューで、人々に寄添うことの大切さについて語られた。

 「スカルプ・デ・テニス」は、ホームレスや社会的に疎外された人々の支援を目的に1994年にミラノで創刊され、発行元をカリタス・アンブロジアーナ(ミラノ教区カリタス)に移した後、トリノ、ナポリ、ジェノバはじめイタリアの多くの都市でも地方版の編集が進んでいる。

 インタビューで教皇は、この雑誌の名前「スカルプ・デ・テニス」(テニス・シューズ)から、「他人の靴に自分の足を合わせるのは、容易なことではない」としたうえで、「エゴイズムの奴隷となり、人々の苦しみに寄り添えず、言葉だけで終わってしまう私たちは、他人の靴を履くことの大変さを学ばなければなりません」と話している。

  教皇はホームレスの人に出会う時に「こんにちは。いかがですか?」と声をかけるといい、ホームレスの人たちは「自分に人間として話しかけているのか、そうでないのか、話しかける人の目的が何であるのかをすぐに理解します」として、貧しい人たちが持っている大きな尊厳に私たちが気付くことの大切さを強調された。さらに、イタリアの教会が貧しい人たちを受け入れていることに、教皇は満足を示し困窮した人にただお金をあげればよいというのではなく、「その人の目を見つめ、手に触れる態度が重要」と話された。

  また、ヨーロッパに流入する移民について「彼らは戦争と飢餓から逃れてきたのであり、私たちは『何らかの形で彼らの土地から搾取している』という意味で、彼らの貧困に手を貸しているにもかかわらず、彼らが利益を得られるような投資をしていないのです」と反省したうえで、「彼らは、移住し、受容され、支援される権利を持っています」としつつ、移民の受け入れは、受容可能な数に慎重である必要もあるが、「一番大切なことは、社会に受け入れていくプロセスです」と強調された。

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2017年3月1日