あなたは信じますか?神様から直接、人間に呼び掛けることがあるのを…
筆者は、幼児の時に父親が一人息子の自分を置いて出奔したため、小学1年から中学3年まで、東京サレジオ学園で寄宿し、サレジオ小・中学校で教育を受けた。このように、サレジオ修道会は、全世界に、学校、大学だけで4,100ヶ所、日本では1926年にチマッチ神父が8人の司祭を連れて来日して以来、全国12支部に、教会、学校、職業学校等が設立されている。これらの事業を起こしたのが、聖ヨハネ・ドン・ボスコである。
彼は、1815年イタリアの寒村に、貧しい農家の3人兄弟の末っ子として生まれ、2歳の時に父親が病没、母親に育てられた。9歳の時に見た夢がドン・ボスコの一生涯を決定づけたという。夢の内容はこうである。
家の庭に大勢の子供がおり、遊んだりしていたが、中には神を呪うような言葉を吐く子供がおり、ボスコは、腕力で黙らせようとした時、全身を白いマントで覆ったイエス・キリストと聖母マリアとおぼしき人物が現れ、「げんこつはいけない、柔和と愛を持ってこの子供たちの友達になるのだよ」(「ドン・ボスコ自叙伝」ドンボスコ社)といってさとされた。物音で夢からさめたボスコは、朝食の時に母親に夢の内容を告げたら、「司祭になるのかもしれないね」と言われた。
この夢は何度も見て、26歳の時にとうとう神父になり、時のイタリアで、職に付けずに悪に手を染める青少年のために、職業訓練を中心に身に着けさせる青少年教育に一生涯を捧げることとなった。
神様からの呼び掛けを夢の形で受け取る例は、聖書の中でも散見される。聖ヨゼフが結婚前に、マリアが既に身ごもっていることを知った時に、穏便にマリアと分かれることを考えていた時に見た夢が、マリアとの結婚を後押ししたし、3人の博士が、キリストの誕生を祝った夜に見た夢が、帰路に時のヘロデ王に寄らずに別の道を通って帰国した例が挙げられる。
横浜教区信徒 森川海守(ホームページ:https://www.morikawa12.com)