☩「財政赤字ゼロ達成に向けて連帯して努力を」教皇、枢機卿団にバチカン経済・財政改革推進の書簡

File photo of Pope Francis addressing the Roman CuriaFile photo of Pope Francis addressing the Roman Curia  (Vatican Media)

*経済・財政改革の必要性

 続けて教皇は、2013年の教皇選挙に先立つ様々な会議で広く議論されたテーマである経済・財政改革に引き続き重点を置く必要があることを強調。「過去数年で、枢機卿団の多くのメンバーが過去に行ってきた改革の要請に、先見の明があったことが明らかになった」とされ、さらに、これらの改革の取り組みは「使命に奉仕する経済的資源は限られており、厳格かつ真剣に管理されなければならない、という認識を高めるのに役立ちました」と評価。

 そのうえで教皇はこの書簡で、聖座の財政赤字を解消するための新たな取り組みの必要を強調され、バチカンの各省、各機関に対し、実現可能な目標として「赤字ゼロ」の達成に向けて取り組むよう促されるとともに、財務改善のために導入された倫理的方針の実践、そのための支援を得るために外部の資源を求めることを奨励された。そして、「こうした取り組みは、教会に奉仕する透明性と責任ある管理の模範となるべきです」と述べられた。

*連帯とコスト削減の努力

 書簡の中で、教皇は、バチカンの各機関間の連帯の重要性についても語られ、「聖座の諸機関は、良き家族の連帯から学ぶべきことがたくさんあります… 経済的に恵まれている人々は、困っている人々を助けます」とし、このような寛大さは福音に根ざしており、教会外の人々に寛大さを求めるための必要な基盤である、と語られた。

 教皇はまた、バチカン内での不必要な経費を削減するための具体的な措置を求め、教皇庁に対し、その運営において「必要不可欠」の精神を取り入れ、「余分なものを避け、優先事項を慎重に選択し、相互の協力と相乗効果を促進する」よう促された。そして、「今日、私たちは、福音宣教の将来を確保するよう求められており、大きな責任を伴う戦略的決定に直面していることを認識する必要があります」と強調された。

*勇気と協力

 書簡の結びで教皇は、枢機卿たちに、「勇気、奉仕の精神、寛大さ」をもって進行中の改革を支援するよう求め、知識と経験を共有することで建設的にプロセスに貢献するよう強く求められ、「各機関の活動は『教会に奉仕する』という共通の使命のもとに結束した、より大きな全体の一部を形成しているのです… したがって、教会の善という唯一の目標に向けた真の協力と連携は、私たちの奉仕の必須要件なのです」と、改めて自覚と努力を求められた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2024年9月21日