(2024.9.13 Vatican News Deborah Castellano Lubov)
東南アジア・オセアニア4か国歴訪の最終日13日の午前、教皇フランシスコは最後の公式行事として、シンガポールのカトリック短期大学での諸宗教の若者たちとの集いを持たれた。集いには、50以上の学校、宗教間団体、宗教団体から約600人が参加した。
教皇はあいさつの冒頭で、「様々な宗教を信じる皆さんが一致と希望に身を捧げ、責任ある市民となり、学んだことを将来の世代に伝えるように」と促された。そして、若者たちの代表が「私たちは、多様な信仰を持つ人々の調和のとれた共存を育む協力と友情を促進し、そうすることで一致と希望の光となることを誓います」と約束した。
あいさつで教皇は、ヒンズー教徒、シーク教徒、カトリック教徒の若者の証言を聴かれ、彼らの個人的な信仰の旅を励まされるとともに、共通の利益に向かって共に歩むように、と願われた。
また、若者たちとの自発的な交流の中で、自分にとって居心地のよい場所を離れ、勇気を持って前進し、建設的な批判をするように求められた。そして、「皆さんが、若者として対話すれば、市民として、そしてコミュニティの一員として対話できるようになるでしょう」された。
さらに、「過去の歴史を通じて言えることは、独裁政権が最初に行うことは『対話を奪うこと』です」と指摘された。
続けて教皇は、若者たちに「リスクを冒しても、世界と関わるように」と呼びかけられ、「恐れてはなりません。恐れは、独裁的な態度を許し、自分を麻痺させてしまいます」と注意された。
また、「若者も他の人たちと同様、必然的に間違いを犯します。間違いを犯すのは普通のこと。重要なのは、間違いを認め、やり直すことです」と述べられた。
若者代表の証言で取り上げられた情報技術の急速な発展やソーシャルメディアについて、教皇は、「そうしたツールは有用です。だが、その奴隷にならないように」と注文を付けられた。
あいさつの最後に教皇は、この集いに参加した若者たちに、互いに共に祈るよう呼びかけ、「神が、私たち全員を祝福してくださいますように。そして時が経ち、皆さんが年老いて祖父母になったときも、このことを伝えてください」と求められた。そして、「神は、すべての人のための神。神がすべての人のための神であるなら、私たちは皆、神の息子、神の娘です」され、「全ての宗教は、神に至る道。異なる宗教は、神に達するための異なる言語、異なる方言のようなものです。宗教は異なっていても、神は全ての人のための神です」と言明された。
締めくくりとして、教皇は、この諸宗教の対話の集いに参加し、互いを尊重している若者たちに感謝し、彼らのために祈ることを約束された。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)
